文化・芸術

2009.07.05

エヴァンゲリヲン 新劇場版:破

108111 エヴァンゲリヲン 新劇場版:破

4コマ中の2コマ目。とことん救いが見つけられない物語だと感じる。これでもか、と観客の神経を逆撫でする。

惣流→式波。真希波・マリ・イラストリアス。イラストリアスと言うからには、日英とのハーフなのか。とはいえ、ラングレーを名乗りつつ、日独のハーフとの設定もある訳で何とも言えないのか。式波・アスカ・グラーフ・ツェッペリンでなければならぬ。

TV放映された”序”の最後に出てきた”破”の予告編にはしっかり新キャラが描かれていた。劇場で見た際に「?」と感じたことを思い出した。

小学生の頃、めずらしく父親が模型を仕事帰りに買ってきてくれたことがあった。特別な日でもなかったのだが、それがウォーターライン・シリーズの「イラストリアス」だった。日米の空母の造型しか知らなかった当時の私には、そのシンメトリーさと装甲甲板に驚いた記憶がある。装甲甲板といえば大鳳の専売特許と思っていただけに、蚊トンボ・ソードフィッシュの母艦の近代さが意外だった。100054671 こんな暗いパッケージアートだったのか。35年前の記憶なんていい加減なもんだ。アオシマ。

他の主要な女性キャラも空母由来のネーミングだが、他の艦種からの改造空母ばかりであるのに対し、イラストリアスは当初から空母として企図された正規空母だった。蒼龍も正規空母だったが、式波になった。敷波はあっても式波なんてない。また、巻波はあっても、真希波なんてない。ついでに言えば、赤城はあっても赤木はない。・・・こんな連想で楽しませてくれるのもこの作品の面白さのひとつでもある。

3つ目は「Q」。1Q84の影響?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.06.07

NHKスペシャル JAPANデビュー 第3回 通商国家の挫折

090607_b1 NHKスペシャル JAPANデビュー 第3回 通商国家の挫折

NHKには珍しく「三井物産」という一企業を軸に、明治から大戦突入までを「通商」をテーマに編む。冒頭をはじめ、随所で寺島実郎三井物産戦略研究所会長へのインタビューが入る。この方、多摩大学の学長でもあり、住友系の日本総研の会長でもあるんですね。

通商と軍備。北朝鮮、さらには正規空母を4隻揃えようとしている中国に真正面から伍していくためには、今後、非常に深刻な議論が国内で巻き起こるであろう。あくまで非核か核武装か。経済対策や年金、郵政どころではない。そして次回のテーマは「軍事同盟」。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.06.03

コバルトの空

41jbymtdzsl_sl500_aa240_1 コバルトの空 矢沢永吉 ¥1,000

EMIから離れ自身のレコード会社である「ガルル・レコード」からの2009シングル第2弾。コアなファンがついている限り、別に大資本に頼る必要なんかない。

トラック1:コバルトの空  :ロックンロールナンバー

トラック2:未来をかさねて :バラード

個人的には「未来をかさねて」に惹かれています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.30

Military Modeling Manual 21

51gofahcvzl_sl500_aa240_1 Military Modeling Manual 21 ¥2,500

表紙は象さん。特集は駆逐戦車。いつもより分厚いように感じる。これは非常に結構なことである。いつもながら、青木さんと加瀬さんの大作には唸らされる。ことに青木さんのバルバロッサ作戦における渡河シーン、圧巻。

こんなの眺めて、掲載されているような規模の作品をゆったりと作ることができる毎日であれば、どれほど幸せであろうか。と感じてしまう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.14

モディリアーニ 週刊西洋絵画の巨匠

Modi モディリアーニ 週刊西洋絵画の巨匠  小学館 ¥580

憂いを帯びた「アーモンドの目」。放縦三昧。短命。身重の妻の後追い投身自殺。まさに絵に描いたような芸術家の悲劇的生涯。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

文藝春秋 2009/6

09061_2

文藝春秋 2009/6

例月にないカラフルな表紙に却って素通りしてしまった。特集の「枕頭の歴史書 人物との対話」、よかった。これだけでも今月は値打もの。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

菜根譚 

31zqtbdodl_bo2204203200_pisitbstick 菜根譚  王 福振 (編集), 漆嶋 稔 (翻訳) 日本能率協会マネジメントセンター ¥1,575

「菜根譚」 宋代に編まれたが、現代中国では日本で脚光を浴びたことから香港経由で見直された。明代に再編されたものと清代にそのようにされたものの二種がある。

以前から一度読んでみたいと思っていた一冊。多くの編者、多くの出版社から何種類もの解釈本が出ているが、まずは現代の中国人の手になる編集、解釈を味わいたかった。この意図は正解と受け止めた。行き詰まりを感じた際に手に取りたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.04.30

ミュシャ 週刊西洋絵画の巨匠 第14号

Myusha ミュシャ 週刊西洋絵画の巨匠 第14号    小学館 ¥580

19世紀から20世紀を舞台にしたフランス映画の小道具などで使われるような雰囲気を醸し出すミュシャ。このシリーズでこれまでに取り上げられた作家と異なり、ミュシャの主な活動メディアはポスター。芸術を大衆の手に届けるために汗を流したミュシャは、見方を変えると大衆向け商業芸術のはしりだったのかもしれない。

それにしても、気品のある色気を醸し出しながら、この突出したオリジナリティには感服。静的でありつつも、動的でいて、隙のなさ。シンプルにしてゴージャス。見れば見るほど、修飾語が湧いてくる。

表紙を含め、堺市立文化館/アルフォンソ・ミュシャ館で多くの作品と対面できることもポスターのありがたみなのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.04.29

レッドゾーン (下)

41x6iztcsl_sl500_aa240_1 レッドゾーン (下) 真山仁 講談社 ¥1,785

とても読みやすいだけに上下巻それぞれ1日で読み切ってしまった。この人の小説は、どれも途中でやめられなくなる勢いというかテンポがある。

一方で、バイアウト(ハガタカII)でも感じたが、中盤までで話を広げ過ぎたツケを終盤で払うこととなり、ハッピーエンドあるいは希望が見える筋道をつけるところに持っていくため、ずいぶんと強引なストーリーの組み立てとなる。話は大きければ大きいほどよい、といったところだろうが、ホラと現実の見極めがつかないような絶妙の設定、組み立てを見せ続けてくれた故マイクル・クライトンが、同様の題材を取り上げていたらどのように料理したか、などとも考えてしまった。

小説にリアルさを求める向きには、特に終盤は白けてしまうように感じられるかもしれない。あくまで、今日的テーマを孕んだエンターテインメントとして楽しむべきなんでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.04.26

ミレー 週刊西洋絵画の巨匠 第13号

Millet ミレー 週刊西洋絵画の巨匠 第13号   小学館 ¥580

森の隠者、清貧の画家などと呼ばれるミレー。キリスト教に係るテーマを取ったものも少なくないものの、農村を舞台にした作品は宗教画然としていないことから、明治時代から教科書等にも多く取り上げられ、日本人に深く浸透してきた。

まさに「癒し」。自然に受け入れられるよう丁寧に計算された構図も一種の「ホスピタリティ」なのかもしれません。背景を理解していないものの高校生ぐらいのころから好みの画風でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.04.20

喪失の国、日本

51ebfhfevml_bo2204203200_pisitbstic 喪失の国、日本 M.K.シャルマ 山田和(訳) 文春文庫 ¥690

副題に「インド・エリートビジネスマンの『日本体験記』」とある。いわゆる外国人から見た異文化ニッポンの類である。書店で15分ほどの長い立ち読みを経て、購入。こういう手のに弱いもんで。

とにかく面白い。ただ、最終章に近づくにつれ、「これは本当に著者がいるのか?訳者の分身ではないのか?」との疑問が首をもたげてきた。出だしの純朴な日本観察と最終章近くでの日本社会分析、批判の鋭さの落差があまりにも激しいためである。著者と訳者の運命的な出会いや著者の隠遁、消息不明など、不自然な点も多い。「週刊新潮」に騙されたことが判明した直後だけに、疑ってかかっているのかもしれないが、同様の印象を持った方がおられたことをAmazonのカスタマーレビューに見た際には「やっぱり」と感じた。

が、だから何なんだ、とも感じる。「日本人とユダヤ人」におけるイザヤ・べンダサンと山本七平氏の関係は、結局、氏の死去により、永遠の謎となったが、だからといって(少々その見方は変わろうとも)「日本人とユダヤ人」の放つ光に翳りが出るものではあるまい。

仕事帰りに偶然手にした本書によって、私の中でインドへの見方は明らかに変わった。これだから、書店での”散歩”はやめられない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.04.19

白鳥城@太陽公園 in 姫路

Img_top1 姫路にある太陽公園内に白鳥城が完成し、本日オープン。との新聞記事を神戸新聞に発見。

さっそく行ってきました。太陽公園に足を向けたこと自体が初めてだったのですが、小高い丘の上に聳え立つノイシュバンシュタイン城そっくりの白鳥城にまず度肝を抜かれる。ただし、それはまだオドロキの序章でしかなかった。白鳥城のある”城のエリア”は新しいゾーンだが、メインは少しずつ拡張してきた”石のエリア”。駆け足ではとてもすべては回れない。広大な敷地にどえらい数と規模の”石造り”の様々なモノが散りばめられている。兵馬俑抗など、”完全再現”を企図したのであろう180cmを超えるあの像が千体ぐらい、ずらっと並んでいる様は圧巻。五百羅漢や天安門、万里の長城、磨崖仏など、ほかにもそのボリュームに頭がクラクラとなるものが、これでもかと迫ってくる。

訪れた多くの人が、「ここは一体何なんだ?」とか「ウラに何があるのか?」と感じたことだろう。そんな疑問を感じた人たちのサイトも結構あった。

不思議な感覚は残ったものの、レオマワールドの世界遺産や小豆島の巨大観音、福井の大仏など全国各地に、意外に知られていない「不思議ゾーン」はあるもの。ここも私にとっては灯台下暗しの「お宝」であった。

この迫力は実際に足を運んでみなければ伝わるものではなかろう。

Img_stonearea_map1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.04.12

イザベラ・バードの日本紀行(下)

41y5emccvvl_sl500_aa240_1 イザベラ・バードの日本紀行(下) イザベラ・バード 講談社学術文庫 ¥1,313

英国で刊行され、たちまちベストセラーになったイザベラ・バードの「日本紀行」には、実は初版の完全版と普及版の二種があり、後者は関西行が省略されていた。平凡社ライブラリーの「日本奥地紀行」は、後者を底本としていた、という事実を私が知ったのは、同書を読み終えてからであった。

ということで、東京ノートを含む、その後の関西紀行を本書で改めて楽しんだ次第。少しばかり回り道をしたものの、これこそ多読の愉しみでもある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本奥地紀行

51813yfdy6l_sl500_aa240_1 日本奥地紀行 イザベラ・バード 平凡社ライブラリー ¥1,575

いまだ文明開化の真っ最中の明治11年、通訳の伊藤青年だけを頼りに横浜から日光を経て、北日本から北海道へ向かった英国人婦人の紀行文。外国人から見たかつての日本像は、多くの書が残されているが、この書は都会だけではない山間の貧しい農村が当時のままの姿でさらけ出されており、また、アイヌの日常が、彼女の際立った描写力で浮かび上がっている。

文庫サイズではあるが、530ページに及ぶ。ところがその魅力は時の経つのも忘れさせてくれ、あたかも時空を超えて彼女とともに旅程を重ねているかのような感覚にすら陥ることしばしばである。五感が働く読書というのはこういったことを言うのかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

多読術

31hpscsqkyl_sl500_aa240_1 多読術 松岡正剛 ちくまプリマー新書 ¥840

ネットを利用している本好きならこの方を知らぬ者はいるまい、というくらいに有名な松岡”千夜千冊”正剛氏の読書哲学。編集工学研究所長だけあって、氏は読書をまさに編集作業であると説く。好きなように読めと言っているようで、そうでもなく、もちろん堅苦しいものとして定義するものでもない。融通無碍というか、少々掴みどころがないというか。ただ、本そのものや本を巡る環境への慈しみは痛いほど伝わってくる。

<Amazonより>

内容紹介
読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者、松岡正剛の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介しながら、達人による多読のコツを伝授します。「棚から選書する方法」「読書する場所」「最初に読むべき頁」等々、そのコツは多岐にわたります。本書を読んで、あなたに適した読書スタイルを再発見してみてください。

内容(「BOOK」データベースより)
読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。読書の達人による多読のコツを伝授。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松岡 正剛
1944年、京都府生まれ。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。科学から芸術におよぶ多様なジャンルに取り組み、その研究成果を著作・映像等として発表。独自の視点による情報文化論、日本文化論に定評がある。インターネット上で壮大なブックナビゲーション「千夜千冊」を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.04.04

ゴーギャン 週刊西洋絵画の巨匠 第10号

Gogan ゴーギャン 週刊西洋絵画の巨匠 第10号

この週刊百科も10号目。いまのところ門外漢の私でもついていける作家が続いています。タヒチの印象が強いゴーギャンですが、漂泊という単語の方がしっくりくるような放浪の生涯であったようです。このシリーズを読み続けていますが、つまるところ絵画を眺めているようで、作家の生涯を追体験していることに喜びを見出している自分に気付き始めました。編集も読者のそうしたニーズを読んだ上での構成になっているようですし。

次号はセザンヌ。火曜日発売

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.29

ピカソ 週刊西洋絵画の巨匠 第9号

Picaso ピカソ 週刊西洋絵画の巨匠 第9号

抽象的で素人にはなかなか理解できない芸術作品を指して、「ピカソみたい」と評するのが一般的な日本人の反応かもしれない。それぐらい日本人にとってのピカソ観は、ゲルニカに象徴されているのかもしれないが、そのデッサン力が素晴らしかったこともよく知られるようになってきている(私が知っているくらいだから)。歴史に名を残すほどの画家だけあって、そのデッサン力は13歳にして、美術教師であった父の筆を折らせるほどのものであったという。

生涯、変化という名の進歩を追究した天才。それこそがピカソだったのだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.22

レンブラント 週刊西洋絵画の巨匠 第8号

Renbrant レンブラント 週刊西洋絵画の巨匠 第8号

光と陰の魔術師。谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」に代表される日本人的な感性に通ずるところがあるのか、レンブラントも日本で人気のある作家なのでしょう。シリーズの初頭にラインアップされています。

緻密な作風で知られるレンブラントですが、中には写真と見まごうばかりの偏執狂的なものも。嘆息。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.12

ドガ 週刊西洋絵画の巨匠 第7号

Doga ドガ 週刊西洋絵画の巨匠 第7号

ドガと言えば、バレリーナ。生き生きとした「活写」という印象が強いのですが、写生したものではなく、計算しつくされた構図が、瞬間を切り取ったような躍動感を生んでいるとのこと。私は、往年の名映画監督である小津安二郎を想起しました。自然でほのぼのとした家庭の日常を淡々と描く小津監督。しかしその”自然”さは、緻密な計算に基づくものであったといいます。小津監督も反論を許さぬタイプであったといいますが、ドガもへんこなオッサンだったようで、一生独身を貫き、殊に晩年はへんこを通り越して人付き合いのほとんどない頑固ジジイだったとか。絵画からはちょっと想像できませんね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.11

訪ねて見よう!日本の戦争遺産

5133rgrnq6l_sl500_aa240_1 訪ねて見よう!日本の戦争遺産 安島太佳由 角川SSC新書 ¥1155

写真新書。著者はプロカメラマン。収録写真192点。全国47都道府県を巡って足で拾い集めた戦争遺産。海岸に、山林のなかにひっそりと、あるいは住宅街に、公園内に紛れて、あるいは、ごくありきたりの街角に少しばかりの異彩を放ちつつも、それらは厳然と存在する。

表紙は、海軍燃料廠の志免竪杭櫓(福岡県志免町)。公園内の遊具との対比が奇妙。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.09

とんぼ玉展覧2009 @ KOBEとんぼ玉ミュージアム

Tenran2009fliers1_2 とんぼ玉展覧2009 @ KOBEとんぼ玉ミュージアム

日本で(たぶん)唯一の「とんぼ玉ミュージアム」が神戸にあります。いま、そこで「とんぼ玉展覧2009」なるおもしろ展覧会が開催されています。私自身まだ行ったわけではないのですが敢えて自信を持ってご紹介します。実はここの館長さんが高校時代の級友なのです。季刊の「ランプワークガラス情報マガジン」の編集人でもあるようです。ちなみにランプワーク(ガラス)って「とんぼ玉」のことみたいです。Lammaga061

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.08

シャガール 週刊西洋絵画の巨匠 第6号

Shaga シャガール 週刊西洋絵画の巨匠 第6号

まだまだ日本で人気の作家が続きます。リトグラフ作家であったこともあり、その作品は1万を超えるというシャガール。バブルの頃、私の身の回りにも普通のOLがシャガールを購入したといった事例がありました。とはいえ決して安い買い物ではなかったはず。ご本人曰く、「買ってはみたものの、それにふさわしい置き場所(飾る場所?)に困ってしまった」とのこと。

そんな死後の喧騒とは無縁な時代にあって、その幻想的な画風と相反するように長命な中にあっての苦悩、苦闘を抱えた作家の生涯に想いをいたすひと時を本書はもたらしてくれました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.02.24

レオナルド・ダ・ヴィンチ 週刊西洋絵画の巨匠 第5号

Vinch レオナルド・ダ・ヴィンチ 週刊西洋絵画の巨匠 第5号 小学館 ¥580

はや5号目。ルネサンスの巨匠、いや天才か。

「万能の天才」と呼ばれるヴィンチ村のレオナルドさん。だが、筆は遅く、意外にも後世での受け止めほどには当時は賞賛されていたわけではないらしい。もっとも、教皇に請われるなど、市民、凡人とはほど遠い位置におられたようですが。

レオナルドさん、そのデッサン力は神がかり的であったようで、グライダーはじめ様々な自然科学上の発明、発見をものした源泉もどうやらこのデッサン力にあったように感じる。精密な設計図と緻密なデッサン、描写の間にある溝は、レオナルドさんにとっては意味がなかったのかもしれない。

ところで、レオナルドといえば、レオナルド1とか5とかナンバーつきでなきゃオカシイと感じているアナタ。立派な模型オタクですな。もっとも、これを知らなきゃモグリでしょうが。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.02.20

映画 かもめ食堂

61un2swjmcl_sl500_aa240_1 映画 かもめ食堂

またもやチャンネルNECOにて。群ようこさんの原作とは少し違うところもあったが、その空気感は違和感なく受け止めることができた。小林"三谷夫人"聡美、片桐はいり、もたいまさこの3人が本当にいい味を出していた。合気道で決めて大団円っていうエンディングを期待していたのですが・・・。まぁ、それは見てのお楽しみ。

以下はアマゾンにあった紹介文。

Amazon.co.jp
   フィンランドのヘルシンキで日本食堂を経営しているサチエは、図書館で知り合ったミドリを食堂のスタッフに迎える。お客は、日本アニメおたくの青年しかいない店にボチボチ人が集まるように。悩みをかかえたフィンランド人、荷物が出てこなくなって困っている日本人など、個性的なお客さんたちが、かもめ食堂に集まり、サチエたちの温かな心がこもった料理でなごやかな気持ちになっていく。
   れっきとした日本映画だが、オールフィンランドロケで、現地スタッフや役者も参加して作り上げた日本とフィンランドのコラボ映画。あせらずマイペースなサチエに小林聡美がピッタリ。また「かもめ食堂」の北欧風のインテリア、シナモンロールやおにぎりなどのお料理もおいしそうで、ビジュアルも十分に楽しめる。国境を超えた人間関係をオシャレで心温まるヒューマンドラマに仕上げたのは『恋は五七五』でおなじみの荻上直子監督。(斎藤香)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
人気作家・群ようこの原作を、『バーバー吉野』の荻上直子監督が小林聡美主演により映画化。フィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」を経営する日本人・サチエの前に、ある日ミドリとマサコが現われ、店を手伝い始める。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.02.19

ahead フリーペーパー

H_topcoverph1F_topcoverph1 ahead フリーペーパー ¥0

最寄駅構内のショッピングセンターにある書店の入り口ラックにて発見。首都圏では当たり前にみかけるフリーペーパーも関西ではいまだに珍しい。ロンドンではフリーペーパーと言えば、まさに日刊新聞そのもののようですが。

左右の見開きで男性向けと女性向けが1冊で適う構成。男性向け特集が白洲次郎である一方、お約束通り女性向けは白洲正子特集。次郎さんとソアラ、そして911の有名な逸話が対峙したトヨタの開発主査の口を通じて語られる下りは何度読んでも感銘を受ける。

これからこのラックをまめにチェックすることになりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.02.18

フェルメール 週刊西洋絵画の巨匠 第4号

Photo フェルメール 週刊西洋絵画の巨匠 第4号 ¥580

何度も「静謐」という単語が登場するが、まさにそのとおりだと感じる。明暗、陰翳を意識した描きぶりは「陰影礼賛」の日本人好み。陰翳を意識しているからといって決して暗い印象を与えるものではなく、それこそが「静謐」につながる。寡作なフェルメールゆえ全作が紹介されているとのこと。ターコイズ・ブルー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.02.16

傑作写真集到着 JS3 vs M26 ほか

All オーストリアに留学していた旧友から嬉しいプレゼントをいただきました。そっけない梱包の中身は1枚のDVD。半年以上前の約束をバレンタインデー(いや、建国記念日を狙って送ってくれたのかもしれません。)に果たしてくれたのでありました。ちなみに旧友は男性ですが、お互いにそちらの趣味はありませんので念のため。

3部構成のDVDは、米国スミソニアン航空宇宙博物館、ベルギー軍事博物館そしてヤップ島の旧海軍機や高角砲(海軍は高射砲のことを高角砲と呼んでいました。)の残骸からなり、スミソニアンは珍しい実験機や宇宙船、ベルギーは大戦機から亜音速、遷音速時代の珍しいジェット機に大戦末期の戦車が、ヤップ島のものには、一式陸攻、零戦、天山が収録されており、いずれも圧巻です。

ことにベルギーのものは、保存程度も文句なしのようで、その中から迷彩が施されたミラージュVのショットとJSIIIとパーシングが仲良く並んでいる一葉をUPいたしました。JSIIIの色合い、風合いは、TAMIYAのホワイトパッケージそのものといった印象です。

大ちゃん、ほんまにありがとう。涙が出そうです。

Dsc07345 Dsc07385

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.02.11

文藝春秋 2009/3

 Bungeishunju_0903_mag1 文藝春秋 2009/3

芥川賞の受賞作が掲載されていたこともあるが、全体的に今月号は読みごたえを感じた。

まず、受賞作津村記久子さんの「ポトスライムの舟」を読む。関西を舞台にしたアラサー女性4人の常識的な日常とそこからの飛躍への期待と焦燥、挫折を淡々と描いた作品と受け止めたが、舞台の一部が神戸、三宮であったことも親近感を持って読み進めた要素であったように想う。芥川賞に時々みられる非日常的な設定でなかったことも安心して読めたのかもしれない。選評。あいかわらず石原慎太郎さんが辛辣。村上龍さんも結構キツイ。思えば、初めて芥川賞受賞作として意識して読んだのが「限りなく透明に近いブルー」か「エーゲ海に捧ぐ」であったと思うが、いずれもエロチックな(前作はそれに加えて暴力描写も)描写が過激で、「純文学ってスケベェやな。」と中学生なりに感じたものだった。ポトスライム。途中までポストライムだと思い込んで読み進めていた。

特集は経済一色。トヨタ張社長、ものづくり、丹羽vs湯浅、中谷先生の懺悔・・・。少々失笑ものだったのが、中野翠さんの「歌舞伎座取壊し 私は許せない」。見出しは編集部がインパクト重視でつけただけであろうが、重要文化財にもなりえない少々珍しいだけの一企業(松竹)が保有する建物の取り壊しを松竹の重要なステークホルダーでもない中野氏が「許さない」という傲慢。国民が生存権を脅かされる現状にありながら、歌舞伎座を重文指定して税金を投入せよ、とも。主張するなら松竹に対して200億円ぐらい寄付されてはいかがか、と感じた。そんなことが現実的でないのは当然だが、それならば寄付を募る運動で集金すればよい。そこまでのエネルギーはおそらくお持ち合わせではないであろうから、愚痴半分に寄稿されているのか。こういうのをペンの暴力とでもいうのだろうか。松竹の台所事情に触れる下りはみられたが、少しはそこで働く従業員のカオを思い浮かべる想像力はないのだろうか。尋常な庶民感覚なら、通りすがりの外国人観光客が歌舞伎座に対して見せるひと時の日本趣味への驚きの表情よりも、そこで働く日本人とその家族の日常の大変さを思いやるのではなかろうか。その点、カーメカーがF-1、ダカールラリーなどレースから苦渋の選択による撤退を決めたことは、レース関係者には辛いことなれど、地に足がついた決断であったと皆が評価しているのではないだろうか。中野さんの主張は、困窮者にとってはマリーアントワネットが「パン(給料)が食べられないのならケーキ(文化=歌舞伎座)を食べればいいのに。」と漏らしたセリフとたいして違わないように受け取れらるようにも感じた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ルノワール 週刊西洋絵画の巨匠 第3号

1 ルノワール 週刊西洋絵画の巨匠 第3号 ¥580

日本では殊に年配者に人気が高いように感じるルノワール。首都圏に展開する喫茶店チェーンの名称にも冠されている。個人的にはカレンダー的な印象を持っているが、「イレーヌ・カーン・ダンベール嬢」にその印象が象徴されているように想う。

とても上品でいて清楚。それでいて押さえるべき点では華やかさも欠かさない。そんな画風が明治から昭和の日本人には好感をもって受け入れられたのであろうが、ルノワール自身はジャポニスムに冷淡であったとは少々さみしい想いも抱く。とはいえ、楽しい絵画を心がけた職人出身のルノワールには、その絵画に対する独自の信念とそれを支える確かなプロフェッショナリズムを感じずにはいられない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.02.09

エンガッツィオ司令塔

512ummj7hdl_bo2204203200_pisitbstic エンガッツィオ司令塔 筒井康隆 文春文庫 ¥550

断筆宣言後の短編集。これぞ筒井康隆の真骨頂。まさに「あの頃」のヒーローが還ってきたという勢いです。筒井さんは自身でも認めておられるように、短編作家なんでしょう。

筒井さんがタブーに挑戦する姿勢を見せつけられることから、前例や常識とか柵なんかに縛られることがアホらしく感じるようになる一冊。

<Amazonより>

恋人に指輪を買うために新薬人体実験の掛け持ちをした「おれ」。幻聴、妄想、電波、異常性欲と副作用はエスカレート。ついには大食、変態の化物となって恋人の家に乗り込んだ。さあ修羅場の始まりだ―。表題作をはじめ、エログロ、スカトロから抱腹絶倒のパロディまで全十篇。断筆解除後初の超過激傑作短篇集。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.02.04

モネ 週刊西洋絵画の巨匠 第2号

Photo モネ 週刊西洋絵画の巨匠 第2号  小学館 ¥580

早くも第2週。ゴッホ、シャガール、ルノアール、セザンヌ・・・。日本人が好む海外の西洋画家は数多いるでしょうが、人により意見が分かれるものの、やはり筆頭はモネではないでしょうか。印象派の始祖というだけではなく、そこに日本への深い理解と(ゴッホとはまた違う)思い入れを感じさせずにはいられないからではなかろうか、と感じます。なにより、ゆったりとした想いをもたらしてくれる気がします。

次週はルノアール。そういえば、今日の昼、銀座ルノアールでコーヒーをいただいたのでありました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.31

週刊西洋絵画の巨匠 創刊号

Go_01 週刊西洋絵画の巨匠 創刊号 小学館 ¥190

次号以降が¥580にしても¥190は格安。日本への勘違いな憧れを生涯にわたって抱き続けた、思い込みの激しい熱い男、ゴッホ(兄)さん。ゴッホとフェルメールのクリアホルダーが付録。1年程度で完結するみたいですし、こちらは継続して購入するかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

安土城を作る 創刊号

G1_g31 安土城を作る 創刊号 ディアゴスティーニ ¥590

こういうの創刊号は格安に設定されていて、付録もちょっと豪華だったりします。今月号のモデルグラフィックスでも取り上げられていましたが、超本格的な模型となっています。でも、その価格はともかく3年もかかるのはちょいとつらいですな。もちろん私は創刊号のみ派です。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2008.11.16

コロー展@神戸市立博物館

0321 映画鑑賞後、昼食を取り、ルミナリエの準備が進む町並みを眺めながら、コロー展を観に神戸市立博物館へ。ルーブルを始め、国内外のさまざまな美術館から借りてきたコローと、その関係のある、あるいは影響を受けた画家たちの同時代の絵画が一同に。これだけ色んなところから集めたもんだ、と感嘆。どうやら、夏に国立西洋美術館で開催された同展を継いでの開催の模様。どうりで。ずいぶん長命の画家だったようだが、若かりし頃のイタリア行における風景画の鮮やかさと細密さに魅かれる。意外に小さなカンバスに描かれたものが多かった。

左の絵は、ヴィル=ダヴレーのカバスュ邸、東京の村内美術館蔵。絵葉書を小さなフレームに収めたものを記念に購入。この手のものが少しずつ集まり、わが家の玄関は小さな美術館の風になってきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.11.09

日本の論点 2009

51zgqmzowwl_sl500_aa240_1 日本の論点 2009  文藝春秋 ¥2,900

年末のお約束。パラパラとめくりながら興味が募った箇所で手を止めるだけでも楽しい。

オビには、「小論文に、面接に。出題率抜群!!」などと。かつての朝日新聞のコピーのようで、こればかりはいただけない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.11.03

体験、エコバッグづくり

20081103181335朝霧のABC住宅展示場にて。本日の特別企画でエコバッグづくりが催されていました。麻のバッグにステンシルを利用して絵柄を描きこんでいきます。要領よくやれば10分ほどで完成するようですが、わが家はのんびり取り組みました。親子3人の作品は左のとおり。

住宅展示場というと、ちょっと敷居が高いようにも感じますが、行ってみると「夢の空間」だけに、ウキウキ、わくわくしてしまいます。わが家は具体的な移住計画があるわけではないのですが、日頃からこういった”勉強”はしておかないと、いざというときに大慌てってことになりがちなんでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

明石城公園 菊花展

20081102160619_2 かつてはコンテスト形式であったかと記憶していますが、今年は○○賞といった類のものは見当たりませんでした。右の写真は、名物の「時打ち太鼓」ロボット前の企画モノ。タコが鯨を釣ってます。20081102160740

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.10.13

DVD シルバー假面 1

41uyjnb1dql_sl500_aa240_1 DVD シルバー假面 1

故実相寺版シルバー面の1/3。面って大正時代の上に女性だったとは。期待通りの映像美。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

DVD 明治天皇と日露大戦争

31k120b4ycl_sl500_aa192_1 DVD 明治天皇と日露大戦争

日本映画の佳き時代の傑作ですな。これも以前に借りた気がしないでもないのですが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.10.05

二列目の人生

41zqam0pajl_sl500_aa240_1 二列目の人生 池内紀 集英社文庫 ¥500

副題に「隠れた異才たち」とある。オビには、「彼らのライバルをしっていますか?」とあり、宮沢賢治、森鴎外、魯山人、小泉八雲、南方熊楠の名が挙げられている。15人が登場するが、皆、超一流でありながら、同時代にスポットライトを浴びている存在があるがゆえに、世間にあまり知られていない巨人を紹介している。

かつて「栄光なき天才たち」というコミックがあったが、こういったのに惹かれるのは、どこかひねているのかしれないとも思うが、本書は素直に感銘を受けた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.09.28

手相術 自分の運命が一瞬でわかる

51gd4eb0rzl_sl500_aa240_1 手相術 自分の運命が一瞬でわかる 高山東名 王様文庫 ¥730

土曜日、一軒目に入った書店では購入を見送ったものの、他の駅で降りた折、購入。気になっていたんですね。

文庫ですがずいぶん詳しく記述されています。自分に関わる箇所しか読んでいないので偏った印象になっているかもしれませんが、あまり悪いこと、つまり悲観的に過ぎるような表現は書かれていないようなので、納得しながらも楽しめます。

  1. 右手が教えてくれる未来、左手が教えてくれる本当の自分
  2. 「感情線」で不思議なくらいわかる<性格&恋愛傾向>
  3. 「結婚線」でここまでわかる<相手のこと、結婚時期、生活状況>
  4. 「財運線」を読めばもっとお金持ちになれる!
  5. 「知能線」があらわす<適職・隠れた才能>
  6. 「運命線」から<強運力と未来の成功度>が読める!
  7. 「太陽線」で<運勢の波>がはっきりわかる!
  8. 「生命線」は<健康状態から寿命>までわかる最高の人間ドック
  9. 「補助線」チェックで人生がもっとよくなる!<モテ度・人づき合い力・直感力・・・>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

セオリー 「有名ブランドの秘密」

513pujrglol_sl500_aa240_1 セオリー2008 vol.3 リアル・リッチの世界II 「有名ブランドの秘密」 講談社 ¥1,000

ブランドデータバンクという企業があり、そこが抱えるデータバンクから分析、導出された有名ブランドの意外な横顔が現れる。

たとえば・・・。

  1. 「ヴィトン」バッグは年収の低い人も利用。
  2. 富裕層に好まれる「エルメス」ブランド
  3. シャネラーの典型は「主婦・大阪人・ミーハー」
  4. 都会派の「カルティエ」、庶民派の「ティファニー」
  5. 年収1,500万円以上は「フェラガモ」を好む
  6. アルマーニ好きは不思議と高学歴
  7. 「ロレックス」愛用者になぜか人気の小沢一郎
  8. 収入も趣味もまったく異なる「ベンツ」と「BMW」所有者の素顔

                                   などなど。

ほかにも、有名ブランドのポジショニング表や「ひと目でわかる」有名18ブランド・データ など、あんまり有名ブランドに詳しくない人向けの一夜漬け資料も収録。学歴や家柄までもがブランドとして整理される。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2008.09.24

Seven (Penguin Reading Lab, Level 4)

511gp7416zl_sl500_aa240_1 Seven (Penguin Reading Lab, Level 4)  Anthony Bruno ¥725

The seven deadly sins

  1. PRIDE is the sin of being too proud.
  2. WRATH is the sin of being too angry.
  3. ENVY is the sin of wanting things that belong to other people.
  4. LUST is the sin of wanting athing or person - often sexually -very strongly.
  5. GLUTTONY is the sin of eating and drinking too much, often in an unpleasant way.
  6. GREED is the sin of wanting to have too many things - toomuch money, for example - for yourself.
  7. SLOTH is the sin of being very lazy.

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008.09.21

方法序説

51exw71qzfl_sl500_aa240_1 方法序説 デカルト 岩波文庫 ¥483

題名は知っていても読んだことがない書籍は誰しも結構あるもの。旧約、新約を問わず、聖書なぞその代表格なのでは。

わたしにとっては本書もその1冊。手に取ったきっかけは、最近読んだ雑誌(新幹線の車中で読んだWEDGEではないかと思うが・・・)に、「わたしが選んだ100冊」風のアンケートをとると決まって本書などの古典が入ってくる、といったくだりがあったため。

解説や註を除くと100ページほどで文体も読みやすい。仕事帰りの電車の中で十分に読みきれました。371年前に出版された際には500ページを超えていたそうで、序説はそのうち78ページ分に当たるとのこと。序説は下記の6部に分かれています。

  1. 学問に関するさまざまな考察
  2. デカルトが探求した方法の主たる規則
  3. 上記の方法から引き出した道徳上の規則のいくつか
  4. 神の存在と人間の魂の存在を証明する論拠、つまり著者の形而上学の基礎
  5. デカルトが探求した自然科学の諸問題の秩序、とくに心臓の運動や医学に属する他のいくつかの難問の解明と、われわれの魂と動物の魂との差異
  6. デカルトが自然の探求においてさらに先に進むために何が必要だと考えるか、またどんな理由でデカルトが本書を執筆するにいたったか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.07.21

枝吉子供祭り

Dscf00051_2 7月19日土曜日、神戸市西区の神戸市立枝吉小学校で、27回目の「枝吉子供祭り」が盛大に開催されました。わが家にとっては、子供が関わった11回目にして最後の子供祭りとなりました。それだけに感慨ひとしお。でもホントに暑い一日でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クライマーズ・ハイ

518fbdj32al_sl500_aa240_1 クライマーズ・ハイ 横山秀夫 文春文庫 ¥660

 今夏、堤真一主演で公開されている映画の原作。心の動き、かけひきを、ここまで活字にできるのか、と驚かずにおれない究極の警察小説の旗手の著者が、日航機墜落事故を引き受けてしまった地元紙の中年記者を軸に、「辛い」展開を描き切る。著者自身、小説中では舞台となる北関東新聞のライバル紙として扱われる上毛新聞に勤務していたことを考えると、この小説は著者にとっては、いずれは乗り越えなければならない、しかし、安易には取り上げることは許されない「試練」であったのだろうか。

 主人公である悠木に自分自身を重ね、「まさに今のオレだ。」と感じた人は多いのではないだろうか。私自身を含め、私の周りにも思いを同じくしていた人がいた。記者の世界は、まさに実力主義であろうし、新聞社にもよるだろうが終身雇用となるケースは少ないのかもしれない。狎れ合いが許されない職場の厳しさと、これからの日本の多くの職場の縮図をみた想いがした。

 標題の「クライマーズ・ハイ」、掛け言葉なのだろうが、読み終えて改めて意味深長に感じた。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008.06.22

水滸伝 4

51tiprk31ml_sl500_aa240_1 水滸伝 4  北方謙三 集英社文庫 ¥630

オビ、「志のために私は死をいとうべきではない」宋江、民の痛みを知るため、苛烈な旅に出る。

自分自身を含め、「志」を語ること、語られることがいかに減ったことか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.28

水滸伝 3

51d5kgdcdpl_sl500_aa240_1 水滸伝 3  北方謙三 集英社文庫 ¥630

輪舞の章。人物画は魯智深。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水滸伝 2

511yvh927bl_sl500_aa240_1 水滸伝 2  北方謙三 集英社文庫 ¥630

旗の名を冠した「替天の章」。冒頭の人物画は、武松。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.25

ETV特集 石ノ森章太郎・サイボーグ009を作った男

M_titlelogo011Img0525_01s1  ETV特集 石ノ森章太郎・サイボーグ009を作った男

今夜、午後10時からまさに現在放映中の番組です。石ノ森さんが亡くなってはや十年だそうで、享年61歳とのこと。700編を越える作品をものした同氏が、特別な作品として16の雑誌、新聞に場所を変え、発表し続けた作品が、「サイボーグ009」であったといいます。

個人的にはマンガよりもモノクロのTVドラマでの出会いが先で、就学前であっただけに、その基調にある反戦、反核といった思想的なものはあるで汲み取れず、一種のエスパーもの(サイボーグとエスパーの区別すらついていなかったわけですが。)として単純に、カッコイイ、あるいは「あんな力があったらなぁ。」などと受け止めておりました。ご多分にもれず009の「カチッ」と奥歯を鳴らす加速装置に憧れ、夢の中では009の一員になっていたことすらありました。奇妙だったのは、普段見る夢が色つき(むしろカラーの夢こそが、かつては珍しがられたものでしたが。)であったにもかかわらず、009の夢はTVアニメ同様にモノクロであったこと。また、テーマソングに「あか(赤?紅?真紅?)いマフラーなびかせて・・・」とあったと記憶しているのですが、最近、目にする画は赤いコスチュームに白いマフラーであることにも困惑しています。先ほどTVに映った初めての劇場公開アニメでは、確かに009は白いコスチュームに赤いマフラーでしたが。さらに言えば、さきほどTVに映ったコミック第1話の表紙では、コスチュームはウグイス色でした。こういった変化も、同作が長きに渡って連載されてきた歴史を語ってくれているのでしょう。

少し前、高校に入ったころの長女が009のマンガ文庫に熱中していたことがありましたが、世代、性別を超えた魅力があるのかとも感じています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.06

本は10冊同時に読め!

41hgpxy5jol_sl500_aa240_1 本は10冊同時に読め! 成毛真 三笠書房 ¥560

まるで聖徳太子の読書版のようなタイトルです。おまけに、副題は「本を読まない人はサルである!」ときました。趣旨はわかるけど、問題発言ともとれますな。

子供の頃からの超読書好きの著者の手になる「読書論」。日垣隆さんや宮崎哲弥さん、中島孝志さんなど、世に読書家として名のある方は多くおられますし、有名人でなくとも年間100冊程度を読まれる方は結構おられるもの。そんな中にあって、著者の特徴は、本を捨てない、借りない、貸さないといったところでしょうか。身銭を切って購入し、(ただし全ては読まない)大事にとっておく。自宅に収まりきらないから、別荘も図書館状態とのこと。マイクロソフト株式会社の社長を務められたくらいの結構なご身分の方ゆえ、といってしまえばそれまでですが、そういった考え方こそを本書では痛烈に「批判」しています。すなわち、人と同じことをしていては、「庶民」のままだ、と言い切っておられるわけです。ここで、庶民とは、親しみを込めた下町の人情味を称する視座ではなく、あんまり考えもなく何となく生きている輩、といった程度の意味で用いられているようです。

乱読という表現が当てはまるとおりの、ジャンル無制限の読みぶりですが、少々偏見が強いはっきりとした物言いの方のようで、明治の文豪を切って捨ててみたり、「金持ち父さん・・・」シリーズをバカにしたような記述が繰り返されたりします。梶井基次郎の「檸檬」なぞ、「わがこころの1冊」として挙げる人が多いにもかかわらず、意味不明で片付けてしまっています。「金持ち父さん・・・」シリーズは、サラリーマンや時間を切り売りするようなタイプの自営業からの脱却を諭すお金哲学書、啓蒙書であり、むしろ著者の共感を呼びそうに感じるのですが、ハウツー本として捉えているのかもしれません。

著者が1,2ヶ月前の(月刊)文芸春秋の今月の10冊の中でモリナガ・ヨウ氏の「1/35の迷宮」を紹介されていましたが、同書に刺激されて戦車のプラモを3台も作ってしまったことがあわせて書かれていました。この記事を読んだ折、ちょっと嗜好が似ているのかな、などと感じていたのですが、本書でこの1ヶ月に読んだ10冊が紹介されていた中でも2冊が既読書であったことでますますその思いを強くした次第。

最終章で「わたしはこんな本を読んできた」との少年時代からの読書遍歴が記されていましたが、真っ先に岩波のジュニア向けの「水滸伝」に驚き。私自身、小学校の5年生の頃に読んだ経験があったためです。その後、6年生のときには吉川英治版の「三国志」に繋がるわけですが。ほかにも、学生時代に「果てしなき流れの果てに(小松左京)」や「百億の昼と千億の夜(光瀬龍)」等のいわゆるハード系のSFを読まれていたことや、「鷲は舞い降りた(ジャック・ヒギンズ)」にも共感。個人的にはSFでも、マセガキだっただけに中高生の頃にわけもわからずにNWものを読んだりしていただけに、むしろ「檸檬」を受け入れる派ではあるのですが。また、高校生ぐらいで読んだ戦争冒険モノでも、「鷲は舞い降りた」(映画は中学生の時にロードショーされました。ドイツ軍兵士がイギリス人の子供を救うために水車に巻き込まれて客死するシーンはトラウマになりそうなほどショッキングでしたが。)よりも、日本人が主役になっている「アラスカ戦線」の方が思い入れが深かったりするのですが、それでも「へぇ~」という印象を受ける箇所は多い本書でした。傾向的には即物的、実際的なものを好まれるようで、観念的なものやファンタジー系のものはあまり挙げられていないようにも思いましたが、人の趣味をどうのこうの言ってもはじまりませんね。

・・・世間では連休が終わった、などと騒いでおられるようですが、結局、日曜日以外は仕事でした。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2008.04.27

JRはなぜ変われたか

41xymterqel_sl500_aa240_1 JRはなぜ変われたか 山之内秀一郎 毎日新聞社 ¥1,785

著者は旧国鉄出身で、国鉄からJRへ移行する時期も含めてJR東日本の経営に関わってきた人物。副社長、副会長、会長を経て現在は同社顧問。

多分に国鉄の末期における改革から、JRにおける「いい面」ばかりが強調されているようにも感じますが、かといって大げさであったりウソが書き連ねられているわけではなかろうとも感じられる書きぶりです。それにつけても、国鉄時代に接客態度の改善をすることが経営サイドに阿る態度ととられたり、JRになった直後の車内で、車掌が偉そうに検札しているシーンの描写などを読むにつけ、隔世の感を憶えます。

JR以降直後の車内の混乱ぶり、月次決算のあたりのお粗末さには、おもわず失笑してしまいます

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008.04.21

自治体職員がみたイギリス

1271 自治体職員がみたイギリス 石原俊彦/稲澤克祐編著 

関西学院大学出版会 ¥2,310

 全国の自治体職員の有志の方々が、数度にわたり敢行したイギリスでの地方自治体等の視察記です。少々堅い内容や日本では殆ど馴染みがない事柄、アルファベットの略語が連なる専門用語も登場しますが、皆さんの感動と驚きが余すところ無くストレートに披瀝されています。また、第2編では、イギリスでの日常を捉え、ショッピングやファッションなどをテーマにしており、それでいて単なる旅行ガイドでない鋭い分析、コメントが付され、一風変わった味わいに仕上がっています。とても楽しく読み通せることでしょう。

<<目次>>

第1編  英国地方自治体の行政経営改革

 第1章 英国の地方自治体
     ─行政と経営改革の概要
 第2章 英国地方自治体のランキング
     ─自治体監査委員会による競争環境の整備
 第3章 英国最大で最小の地方自治体
     ─ロンドン市役所の廃止と復活
 第4章 ロンドンの貧困地区が抱える課題
     ─サザック区役所の取り組み
 第5章 大ロンドン市が営む最大のビジネス
     ─ロンドン市交通局の行政経営と交通政策
 第6章 オリンピック開催とロンドンの都市再生
     ─ロンドン開発公社の葛藤
 第7章 英国第2の都市が目指す行政経営
     ─バーミンガム市役所のうめき声
 第8章 老後を豊かに暮らす観光自治体
     ─ブライトン・ホーブ市のマネジメント
 第9章 語学研修を街づくりに活かす学園都市
     ─イーストボーン市役所の業績管理と地域戦略
 第10章 海峡の街と行政経営
     ─ドーバー市のパートナーシップと内部管理

第2編  英国の日常と市民生活

 第11章 ロンドンの街並み
     ─世界一歩きやすい都市をめざす
 第12章 イギリス:買い物事情と街歩き
     ─実際に体験してみると
 第13章 イギリス人のファッション・プライド
     ─個性と機能性の追求
 第14章 管理栄養士が見たイギリスの食文化
     ─伝統とバラエティー
 第15章 自治体職員流英国の歩き方
     ─ロンドンの諸相

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008.04.13

わが安売り哲学

412b3tgnhysl_sl500_aa240_1 わが安売り哲学 中内功 千倉書房 ¥2,940

昨秋のTOEIC受験時に会場となった学園都市の流通科学大学内ローソンで購入。タイトルの上には「新装版」とあり、中内功シリーズ第Ⅰ巻ともあります。なお、”功”という字は本当はつくり(文字の右側)が”力”ではなく”刀”です。

著者はすでに平成17年に逝去されているわけですが、この書が世に出たのは昭和44年。まだ大阪万博開催前、最近の喩えで言うならば、「華麗なる一族」で万博会場の元地主の懐に入った収用代金獲得のために銀行が預金集めに奔走していた頃となります。ダイエーが全国区となりつつあった、日本健在同様に高度成長期にあった頃ですが、一方で、分裂の危機に瀕していたことも本書執筆のきっかけになったとも。

ダイエーがオーナー一族の手を放れ産業再生機構送りとされた挙句、イオンの関連会社(持分法適用会社)となった今日の目から見ると、さすがに色褪せて見える部分もあるものの、その熱さは時代を完全に凌駕しています。ウルトラセブンが今から40年前の作品だとはとても思えないのと同様に、天才は時空を超えていることを思い知らされます。ちょっと元気が出ますし。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008.04.06

花見@明石城公園&明石天文科学館

Hanami01 関西では今週が桜の見頃。少々出遅れ感があったものの、午前中に明石城公園に滑り込み。ブランチぽい朝食を芝生の上で摂り、早々に退散。食事中にも花見客が続々と押し寄せてきました。そのまま帰るのももったいない気がしてきて、明石市立の天文科学館へ。プラネタリウムの上映は既に始まっていたのですが、少々ムリをお願いして観覧。場内案内、解説、施設ともにとても気持ち良かった。その後、13,14Fの展望台(14階展望台から明石海峡大橋を臨む。)や、3,4階の展示を巡って最後に宇宙メダカを鑑賞。向井千秋さんが宇宙に連れて行ったメダカの子孫だそうです。撮影した私自身が写り込んでしまいましたが心霊写真ではございません。念のため。Tenmon01 Tenmon02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.30

マックス・ウェーバー入門

41bcpwfm2zl_aa240_1 マックス・ウェーバー入門 牧野雅彦 平凡社新書 ¥777

ひと昔前の少し気の利いた日本人なら誰もがその著作のひとつくらいは読んだ経験がある著名人、思想家の一人であるウェーバー。日頃から教養の浅さを痛感している身ゆえ、図書館の書棚にあった本書に手が伸びた次第。資本主義、倫理、官僚制度、プロテスタンシズムといった断片的な単語でしかウェーバーを認知していなかっただけに、アジアへの造詣、古代へと遡る歴史観などを知り、経済学、政治学、あるいは社会学といった現代の枠組の中でものごとを整理しようとしがちな己を省みるよい機会となりました。

まだまだわかっていないこと、わかったつもりのことが多い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.21

シュンペーター

シュンペーター 伊東光晴・根井雅弘 岩波新書 ¥777

副題は「孤高の経済学者」。シュンペーターとケインズは同じ1883年生まれ。奇しくもカール・マルクスの没年でもあるそうです。今、ベストセラーになりつつあるケインズの新訳「一般理論」の上巻を読んでいるところなのですが、シュンペーターとケインズの関係は、緊張感を伴う屈折した思いを伴うものであったそうです。

オーストリア生まれ。25歳にして名著であり大著たる「理論経済学の本質と主要内容」をものし、その4年後に決定打たる「経済発展の理論」を著しました。シュンペーター自身、「みのり多き20代」と称したそうで、弱冠28歳でグラーツ大学の政治経済学教授に任命されたというから、まさに早熟の天才です。ちなみにその前にチェルノヴィッツ大学の院外教授に任命された時期もあったというから驚き。その後、36歳にしてオーストリアが共和制に移行した折、初代の大蔵大臣に就任するも、嵌められる形で地位を追われます。

最初の妻とは離縁、二度目は死産死別、三度目にして安逸を得るといった明るい性格を一変させてしまうような苦渋を味わうこととなるプライベート。

「新結合」といった現代の起業家、技術革新に繋がる概念、独自の「帝国主義論」などその「総合的」、「大統一理論」的な巨視的な視点は、時論を超えた壮大さを感じさせてくれます。経済学、社会学におけるビッグ・ネームが次々に登場する歴史劇場を眺めるような一冊です。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.20

巨星、墜つ

かつてビッグ・スリーと呼ばれた最後の一人であるアーサー・C・クラークが亡くなった。まさにSFにおけるひとつの時代が終焉したのであろう。

個人的にはビッグ・スリーの中ではアシモフ派(と言っても中学生のころ、銀河帝国の興亡シリーズを読んだだけですが。)の私ではありますが、同じく中学生の頃に同級生たちとリバイバル上映されていた「2001年宇宙の旅」を観にいったときは衝撃的だった。難解な映画であり子供には理解不能であろうとの触れ込みにたじろぎながら、映画館に向かったことを思い出す。「ツァラトウストラはかく語りき」が流れる中、有名なオープニングシーンが現れる。宇宙ステーションの管制窓の中の人影やシャトルの優雅な動きなど、当時としての標準を超越した映像クオリティ。そして「美しき青きドナウ」。うっとりとするひととき。その後、ハイスピードで展開される原色ばかりの映像が繰り返され、スターチャイルド、モノリス(?)へ繋がる下り。このあたりの抽象的、観念的な表現が、「子供には・・・」なんて言い回しになったのだと感じる。映画館を出た後、「ようわからんかった。」「なんじゃ、ありゃ。」なんて言い交わしながら歩き始めた際、わかったようなつもりでいた私も、「もっと深い意味があるのかも。」なんて不安に感じていたことが思い起こされる。

その後、小説も読み、活字を映像化する際の手法次第では、ああいった形になることを知る。

さらにその後、ガンダムの中で「ニュータイプ」なる概念が示された際、「あぁ、スターチャイルドのことか。」と感じたが、同じ想いをもたれた向きも多かろうと思う。

ご冥福をお祈りします。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008.03.16

戦車模型超級技術指南

51echb78bkl_aa240_1 戦車模型超級技術指南「塗装編」 高石誠 大日本絵画 ¥3,150

高石”師範”の手になる超絶技巧のオンパレード。絶対にAMで一度はお目にかかっている記事の再編集なんですが、大型書店で探し出してでもスグに手に入れようとするモデラーの性。超級技術なんですが、師範が本当に凄いところは、そこへ至るロジックの組立ての思考プロセスなんですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「ニッポン社会」入門

4192t00apsl_aa240_1 「ニッポン社会」入門 コリン・ジョイス 生活人文庫 ¥735

副題に「英国人記者の抱腹レポート」とありますが、著者は、オックスフォード大学を卒業後、92年に来日し、神戸で日本語を学んだ後に高校の英語教師、「ニューズウィーク日本版」勤務を経て、英国の高級紙「デイリー・テレグラフ」の記者となったとのこと。現在はフリージャーナリスト。

外国人の目から見たニッポンをテーマにした書は、古くはフロイス辺りまで遡ることができるのでしょうが、いずれもとても興味深く読むことができます。本書は、少し斜に構えたような表現(これをユーモアと呼ぶそうですが。)が時折入ったりするものの、単なる日本礼賛に堕すことなく、それでいてこの手の書によくある日本人にとって少々鼻がくすぐったくなる箇所も多く見られます。そういったところは素直に受け止めて構わないのでしょうが。ただ、とても気になるのが著者が誉めてくれている日本と日本人の美点の多くが、年々無くなりつつあるものばかりであるような気がしてならないことでしょう。日本駐在記者としての悲哀や、イギリス、ロンドンの紹介、日英生活文化比較評論のような下りもあり、様々な視点から楽しませてくれます。

最初は立ち読みで済ませるつもりが、つい買ってしまった、というくらいに引き込まれた1冊でありました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.15

小松左京自伝

51q2bcwpwx7l_aa240_1 小松左京自伝  小松左京 日本経済新聞出版社 ¥2,625

副題に「実存を求めて」とあります。偏見かもしれませんが、こういったフレーズは戦前、戦中派といった、価値観の転換を迫られた世代に特徴的な気がします。現代の若者なら、同じような彷徨いがあったとしても、「自分探し」なんて言い回しになるのでしょう。

本書は二部構成となっており、第Ⅰ部が日経の「私の履歴書」を再編集した著者の自叙伝であり、第Ⅱ部が「自作を語る」として小松左京マガジンでの記事等を下敷に構成されています。著者は言うまでもなく、黎明期から日本SF界の巨人として、その発想、構想のスケールの大きさでジャンルを超越した雄大さを世間に発信してこられました。

個人的には、筒井康隆さんのファンであっただけに、きっかけこそ「日本SFベスト集成」で接した小松作品でしたが、「復活の日」や「日本アパッチ族」など文庫を買って読んだものもそこそこあったと思います。というのも、作品年譜を眺めたところ、まったく聞いたことがないという作品があまりなかったことでも裏付けられたように感じたためです。映画でも、新旧の「日本沈没(この作品はTVドラマもありましたが)」、「エスパイ」、「さよならジュピター」、「復活の日」など思い出深いものばかりです。また、TVドラマの「終わりなき負債」、30年ほど前のNHKの土曜日の単発ものであったように記憶していますが、主演の谷隼人が苦労に苦労を重ねた挙句に(完済したかどうかもはっきり憶えていないのですが)、切断された頭部だけで自嘲気味に高笑いするラストシーンが強烈に脳裏にこびりついています。「地には平和を」は古い作品ですが、時代を先取りした一種の仮想戦記とも言える設定で、「震電」の飛翔シーンを読んだ最初の小説でもありました。

・・・等々、想い出が尽きない中身に感謝。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.02.25

瞬きよりも速く

51aytow8dsl_aa240_1 瞬きよりも速く レイ・ブラッドベリ ハヤカワ文庫 ¥945

私が敬愛する作家が3人います。一人は中学時代から傾倒している筒井康隆大先生。二人目は稀代のストーリーテーラー、マイクル・クライトン。そして3人目がレイ・ブラッドベリです。ブラッドベリの代表作は、「火星年代記」であり、あるいは「華氏四五一度」といった長編となるのでしょうが、その真骨頂は本書のような短編にこそあろうと思います。既存の括りで言えば、ファンタジーとなるのでしょうが、本書に収められている「ザハロフ/リヒタースケールV」、「フィネガン」や「優雅な殺人者」のような底なしのブラック・ファンタジーも数多くものにしています。ファンタジー界のO・ヘンリー。21編。けっして万人向けではないのかもしれませんが、あっちの世界に片足を突っ込んでいる、ワタシのようなモノにはたまらない珠玉の作品集です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.02.17

上杉謙信

上杉謙信 松永義弘 人物文庫・学陽書房 ¥693

 昨年の大河ドラマ「風林火山」ではガクトが、10年ほど前の中井貴一主演の「武田信玄」では柴田恭兵が演じた上杉謙信。「天と地と」に象徴されるごとく、川中島の戦いにスポットが当てられることが多く、これだけ有名な歴史上の偉人であるにも拘らず、生涯全般に渡る物語は意外に少ないように感じます。個人的には戦国武将の中で最も好きな存在なのですが、信玄の好敵手であっただけでなく、戦法を確立させて最盛期にあった信長を完全に打ち破るなど生涯無敗であったと言われるその強さはもとより、一種神秘的な面も魅力の一つなのかもしれません。

 それが史実どおりなのかどうかはともかく、神秘的とはとても言えない人間的な懊悩、たとえば信玄と北条の二方面作戦を長年に渡り強いられたこと、子供じみた(ように感じられる)部下同士のいがみ合いなど、にも触れられており、毘沙門天の化身といった神格化されたステレオタイプではない人間臭い面が特に取り上げられており興味深く読了しました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008.02.11

今月の文藝春秋 2008/3

Bungeishunju08031 今月の文藝春秋 2008/3 ¥780

いつものように、年金やらNHKやら、数行読んだだけで吐きそうになるようなテーマがてんこ盛りですが、今号で「さすが文春」と思わせたのは、次の記事。

「リングから見た日本人の品格」 A・ザ・ブッチャー

御歳とって67歳だそうですが、こんなの週刊プロレスや大スポじゃとても読めそうにないもんな。

芥川賞受賞の「乳と卵」。豊胸のパンフレットとかロボコンとかについて、小学生みたいな文体で延々と述べる。こういうのが評価されるんかなぁ。著者のCDが売れ始めたらしいけれど、新地でホステスしていた背景は弟の学資稼ぎだったとのこと。山田詠美、室井佑月系作家に整理されるのか。毎回、街頭作なし、として嘆きとボヤキが続く慎太郎さんの選評に今回ばかりは同意。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.02.03

闇金ウシジマくん 10

31bsxuqtsml_aa204_1 闇金ウシジマくん10 真鍋昌平 小学館 ¥540

 この巻からサラリーマン編に移った。医療機器メーカーの営業所で営業職に就いている33歳の2児の父でもある妻帯者が今度のターゲット。

 黄色の派手なオビには、「サラリーマン絶望農場。皆この男の餌になる!!」とありますが、このコピーのほかに、「文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦委員会」、「このマンガを読め!2008 BEST6」選出とありました。後者はともかく、前者の”文化庁”にはビックリ。ずいぶんと思い切った選出です。もっとも、(あくまで歌詞の上での話ですが)校舎の窓ガラスを割ったり、バイクを盗んだり、ベッドを二人できしませていた「尾崎豊」が、カウンター・カルチャーの旗手として今年のセンター試験で取り上げられる時代ですから、文部科学省、文化庁の懐もずいぶんと深くなったと捉えるべきなんでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.01.27

世界遺産 〈第5巻〉アメリカ大陸

51h745mxa8l_bo2204203200_pisitbdp50 オールカラー完全版 世界遺産―歴史と大自然へのタイムトラベル〈第5巻〉アメリカ大陸  講談社プラスアルファ文庫 ¥987

建築フィギュアの本と一緒に大丸梅田店での「世界遺産展」にて購入。ヨーロッパ、中国など他にも魅かれる地域はあったものの、滅亡した諸々の文明を抱える南米に強いオーラを感じた次第。インカ、アステカ、マヤくらいしか知らなかったのですが、こんなにも多くの文明が幾世代にも渡って栄枯盛衰を重ねたのか、と改めて感服いたしました。南米に魅せられる人は多いと聞きますが、懐の深さは中国、インドに勝るとも劣らぬものを感じました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.01.20

建築のフィギュア

514ddezcw6l_aa240_1 建築のフィギュア  糸崎公朗ほか著 INAX出版 ¥1,575

大丸梅田店で開催されていた「世界遺産展」にて購入。同展のテーマと直接に関わっている本ではないのですが、「模型」というキーワードに魅かれて手に取った次第。

  • ペーター・フリッツのスペシャルモデル:サラリーマンの傍ら、コツコツと作り続けた387個のボール紙模型。ホッとさせられます。
  • 糸崎公朗の写真+模型=フォトモ:不思議な世界
  • 坂啓典の世界遺産ペーパークラフト
  • 伝えたい自国の風景
  • 藤沢みのるの無彩色セラミック・フィギュア:独学、独力の結晶  ほか

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008.01.06

NHK 大河ドラマ 篤姫 放映開始

Atsuhime031 今夜から「篤姫」が始まりました。初回は放映時間が若干長め。子役による幼女時代は早々に終わってしまい、早くも宮崎あおいが登場。この女優さんは童顔なためか、少女時代からを引き受けることになっているのか。毎年、出だしは爽やかな大河ドラマ、設定が幕末で、しかも幕府側とあっては重苦しい展開を避けるわけにはいくまいが、はてさていかになりますやら。宮尾さんの原作本は買ってはあるものの、手付かずのままで正月休みを終えてしまいました。

「篤姫」初回の後は、NHKスペシャルで、中国の小学校における過剰競争と、それが単に子供の世界だけでの話ではなく、社会全体の苛烈な競争の縮図が小学校に反映されている様を手加減することなく取り上げていた。小学校5年生で指数を習っていましたが、けっしてエリートクラスでは無い様子。こんなお子様たちと、日本の次世代はグローバルに競争していくわけですな。グローバルに通用する水準の学習環境を提供できなければ、”留学”がますます低年齢化していくのかもしれません。グローバル社会というのは、身近に世界を感じることができる、感じなければならない社会なんですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.09

ルミナリエ2007

Dsc00625_01Dsc00626_02Dsc00627_03   震災の年から毎年足を運んでいますが、今年は昨日の土曜日に行ってきました。以前はクリスマス前後まで開催されていたように思いますが、いまでは10日あまりしか見られないので行けるときに行っておかないと、と慌てた次第。

午後9時頃に行ったのですが、正面から見るためにはおよそ30分ほど歩くこととなりました。それでも歩いた甲斐、待った甲斐があるだけの値打ちがあります。というよりも歩いた距離のことなどすっかり忘れてしまうような感動と興奮、そして静かな悲しみにココロが覆われます。存続のための100円募金、額は明かしませんが、気持ちだけ多めに寄付しました。 Dsc00630_04

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.11.04

学園祭シーズンなど

Kg_01_2Kg_02  若者の間では学園祭がオン・シーズン。写真は関西学院大学での2枚。ライブ向けに中央芝生にステージを設営中の図とおなじみ模擬店。学生時代は模擬店を出すのが当たり前、それが学祭、とでもいった図式を疑いもしなかったものの、その頃から20年以上も経てしまうと、より文化的(11月3日は文化の日ですし)な香りをこそ求めてしまう自分を見つけてしまいます。いえ、ただ単に歳を食ったってだけでしょう。大学1,2年生のころは、(友達、知り合いが目当ての大学にいようといまいとおかまいなしに)いそいそと色んな大学に出向いておりましたし。下の1枚は、明石公園で開催されている恒例の菊花展。みごとなモンです。Kg_03

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007.10.27

まぁ、こんなもんかのTOEICの結果に田村英里子を想う夕べ

Dsc00593_3 先月受験したTOEICの結果が返ってきました。まさに忘れた頃に返されたテストを受け取った学生の気分です。結果は、まさに「まぁ、こんなもんか。」といった700点。夏ごろにニンテンドーDSのTOEIC受験用ソフトを購入しi-Podも買い換えたのですが、悪いクセの「これで安心してしまうパターン」へ。受験日の1週間ほど前から焦り出して、電車の中でi-Podを聴いたものの緊張感、切迫感のないまま受験。これじゃ、職場の若い人たちに示しなんぞつきそうにありません。いや、まいった。次回の試験日まで、もうすでに1ヶ月を切ってしまいましたが、学習機能オンになるのか?

2年前の年明けから春ごろにかけて2ヶ月連続したことがあるのですが、それぞれ680点、715点でした。その後、今回の受験までに試験制度そのものが変更されており、巷間では難易度が上がった(より実践的になった)と言われているようです。気持ちと教材購入ばかり先行して、コツコツ努力を重ねていない受験ばかり繰り返してしまったわけですが、恐れ入ったのはTOEICの点数自体は大して変動していないこと。これがTOEICの精度、信頼性というものなのか。いやはや、おみそれいたしました。

さらに恐れ入ったのが、リスニングとリーディングごとに、データに基づいた助言が付されていること。子供たちが受けている模試でも同じような分析がなされているだけに、今日的には目新しいものではないのでしょうが、それでも新鮮に感じます。

ところで、アメリカで流行っているTVシリーズの「HIROES」が、ようやく日本ではシーズン1がケーブルやCSで放映されはじめたばかりですが、米国ではシーズン2に入っているとか。「ヤッター」の決めゼリフで、今やイチローより有名になったといわれるマシ・オカさんが話題ですが、シーズン2では元アイドルの田村英里子さんが、マシ・オカさんの恋人役で赤丸急上昇とのこと。すでに彼女はVIP扱いになっており、インタビューのアポも取りづらくなってきているとのこと。今日、日経のTV欄で見つけた記事です。(彼女自身の手になるブログもあり。)

日本を離れて苦節(?)数年、その間、英語でしゃべらナイトに出演され、苦労話を披瀝されたりしていたようですが、その放映自体少し前のこと。ハリウッド進出、なんて話題をネットかなんかでみたような気もおぼろげにするけれど、この記事を見て日本人として少し誇らしい気になった。まぁ、日本での商業上の展開を見据えたマーケティングの結果なのかもしれませんが、ここは素直に彼女の努力と成功に拍手を贈りたいところです。・・・ネットを検索していて気がついたのですが、そう言えば彼女は平成版の「ウルトラセブン」にウルトラ警備隊の隊員として出演していましたね。Images2

Images3で、ここは、「めざせ、田村英里子」ですね。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

雷電登場 1/144

Raiden_02Raiden_01Raiden_03    ついに雷電が出ました。厚木でB公(B-29)の迎撃に体を張った機体ナンバーです。で、残り2枚は今週の成果一覧、といったところです。ついこの間、拡張したつもりの展示(?)スペースが、はやくも狭くも感じられてきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.18

日本絶賛語録

21aqfqfbogl_aa204_1 日本絶賛語録 村岡正明 小学館 ¥756

主に幕末から大正まであたりの「外国人からみた日本、日本人の美点」を、書物から抜書きしたもの。主観を排除するため、引用文の他には引用対象とした人物の紹介文のみが簡潔に記載してあります。

あえて多くは語りませんが、落涙モノです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.14

曽根天満宮 秋祭り

Dsc00547_mini 播州地方の秋祭は、姫路の灘のけんか祭りがその激しさで有名ですが、高砂の曽根天満宮の祭りも盛大さ、迫力では十分に堪能できます。盆や正月には帰省しない若者も祭りには戻ってくるし、平日に当たれば当然のことながら学校は休校。やっさと呼ばれる神輿が踏み切りを通過する際には、電車まで徐行してダイヤ調整している場面を見かけたことがあります。屋台も「どんだけ~」ちゅうくらい軒を並べていましたが、その分、ゴミもハンパな量ではありませんでした。

行ったのは宵宮に当たる昨日の土曜日。午前中は講義、午後は会議があったので、実際にお宮さんへ向かったのは午後8時過ぎ。その後、家内の実家で話し込んだこともあり、退散したのが午後11時過ぎ。さすがに道路も空いていましたが、その代わりに土曜の夜なので、車体の下が光っているちょっと変わったクルマが走っていたり、ブロロロとうるさいクルマがジグザグ運転していたりして鬱陶しくはありました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.10.08

もひとつ今週のDVD 上海陸戦隊

51qz3nac3dl_aa240_1 上海陸戦隊

昭和12年の上海を舞台に1939年に製作された東宝作品。画面は暗いし、役者は動きもセリフも堅いし、アングルも平板。今で言うサイドカーも登場しますが、細~いタイヤで未舗装路を突っ走る。現代のきらびやかな上海とは全くの別世界での市街戦が展開されるわけであり、国策映画としての性格を強く帯びていることも否定できませんが、これはこれで一つの真実(事実かどうかはともかく)を後世に伝えている存在であろうと感じます。

なお、当時のマドンナ原節子も出演しており、記録映画ではありません。もちろん、モノクロです。不穏当な表現も多々現れます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フラガール on TV

51kzwdl6hul_aa240_1 フラガール

昨夜、地上波の土曜プレミアムで「フラガール」を観た。最近になく、最初から最後までテレビの前から動かず見終えることとなった。最初は、劇場で、と思い、終演されると、DVDでなんて思いながらも見損ね続けてしまった。シネカノン神戸に「パプリカ」を観にいった際に見た大きな番宣パネルが印象に残っていた。

予想通りというか、松雪泰子、カッコよかった。女性の本当のカッコよさとはどういうものか、をバーンと見せつけてくれたように感じる。このモデルとなった平山まどかさんは、70歳を超えた今も常磐ハワイアンセンターで後進の指導に当たっておられるとか。涙腺も緩むけど、頭が下がりっぱなしです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.07

鳥羽神社 秋祭り

Dsc00534_mini この時期、稲刈りに合わせて秋祭りが全国のいたるところで催されています。地元のお宮さんでもお祭りがあったのですが、境内の大きさ形状の関係か残念ながら屋台は出ていません。そこで少し足を伸ばして(実際には自転車を連ねて)、次女と明石市内の鳥羽神社へ。引き押し型の神輿(山車)が2台。大きさこそ小ぶりなものの迫力がありました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.09.30

ベル・エポックの輝き

Bell_epoque_2501 ベル・エポックの輝き

経営統合記念ではなく、大丸創業290周年記念と銘打たれた「ベル・エポックの輝き」展。大丸神戸店の大丸ミュージアムで。

ベル・エポックとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてのヨーロッパにおける、優雅で喜悦に満ちた文化の総称とのこと。

ランプ、ジュエリー、ガラス工芸など、身に纏うもの、置物を問わず、装飾品全般に及ぶよう。ガレ、ドーム、ルネ・ラリック、カルティエ、ショーメにティファニー。個人的にはルネ・ラリックのガラス工芸が印象に残っていますが、カルティエのティアラなどジュエリー系には(年齢を問わぬ)女性群による黒山の人だかり。

・・・でも明日までみたい。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

日本の戦車 パーフェクトガイド

51kqrcoh5sl_aa240_1 日本の戦車パーフェクトガイド 学研 ¥1,995

「迷ったら買え」の鉄則により購入。キレイなCGやコーエーばりの豊富な側面図が魅力。一方、表紙のチハ車、無限軌道の履かせ方が天地逆。動くのか、これで。

寝る前にこの手の書物を「ボ~」と眺めているわずかな時間、ささやかな幸せです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.03.04

ちょっとバブルを覗いてきました。

10014131 ホイチョイの「バブルへGO!!」を観てきました。

ネタバレになるので筋には触れませんが、さすがホイチョイ。時代考証、小モノの扱いでは絶対にヘマはしていないのでしょう。むしろ、ケータイが無いことや、茶髪がいない、眉毛太いといったところを除けば、現在とそんなに変わらないという印象さえ感じてしまいました。自分自身がオヤジになったにもかかわらず、己が若かりし頃のまま時計が動いていないような気になっているだけなのかもしれませんが。

 個人的には、社会人になって間もなく始まったバブル経済(もちろん、当時はそんな言い方はしていませんでしたが)も、最初のうちは円高不況の呪縛から逃れられず、各社の年々の営業報告書も「こんな好景気が続くわけがない」といった警戒感満載の表現で切り出されていましたが、平成に入った頃には「永遠に日本の繁栄が続く」といった空気が日本全体を覆いつくしていました。経済は循環するって当たり前のことを集団心理で忘れてしまったなんて、大バカですよね。ペーペーだった私には、バブルでいい思いをしたなんて記憶はありませんが、「浮かれ」に多少は便乗させて貰って不思議な世界をほんの少しだけ覗かせていただいたこともありました。景気がいいとか贅沢だとか、ということよりも国民全体の意識がユルユルになって慢心してしまったことが最大の問題であったのでしょうね。

一方、地価が上がり庶民にはマイホームが手に入らない、実態経済の不在とマネーゲームといった批判的な語り口で俎上に上ることの多い「バブル時代」ですが、自殺者数が年々減少していったという意味では、むしろ人間味のある時代であったのかもしれません。この映画のラストシーンの空撮ショット(実際にはモロCGなのですが。)は、失われた10年が無かったもう一つの現在を提示してくれていました。

| | コメント (2) | トラックバック (3)

2007.02.12

こころ

410101013709_aa240_sclzzzzzzz_1 こころ 夏目漱石 新潮文庫 ¥380

 鴎外と双璧をなす明治の文豪である漱石の最高傑作との呼び声の高い秀作です。「坂の上の雲」と並び、読んで満足した日本文学作品といった類のアンケートではいつも1,2位に上る作品です。

 生きること、生きることの覚悟、生きづらさを感じる人がいつの時代にもいることなどなど。庶民にとっては、所詮は高等遊民たちの贅沢な悩みとも思えますが、その結論はどうあれ、悩むこと自体に値打ちがあるようにも感じます。

 一方、最近読んだ本にあからさまに書かれていたことですが、文学の技術的な進歩というものは凄まじいものがあり、現代において漱石が何らかの文学賞に新人として応募しても受賞は難しいであろう、という現実。確かに、現在の読み手の目から眺めると、「こころ」であっても生硬というか垢抜けないように感じる記述が目につきます。しかしながら、だからといって明治の文学の偉大さが損なわれるというものではないことは、誰しもが認めることでありましょう。歴史は積み重ねられていくものであることが、こういった文学作品の読み比べからも十分に感じ取れます。一方、「ソクラテスの弁明」などは、二千年以上の時を超えて、高度に社会的、観念的な思想が市民社会に浸透していたことを教えてくれて、逆説的に人類が進歩していないことも伝えてくれるように感じます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.01.30

成功術 時間の戦略

416660443001an1vrqenfrjn5_aa240_sclzzzzz 成功術 時間の戦略 鎌田浩毅 文春新書 ¥714

著者は火山学者にして京大の総合人間学部教授。京大にこのような名称の学部ができたことを、恥ずかしながらつい最近知っただけに興味深く読めました。

 少し生々しい表題ではありますが、バランスの取れた人生を送るための指南書といった趣です。学部生に語りかける口調で書き始められているので、30代以上の方には少し見下されているように感じられるかもしれませんが、それも最初のうちの我慢だけで、すぐに穏やかな表現に落ち着いていきます。

 9章にわたり、人生における戦略が示されています。少しばかりストレートな表現に気恥ずかしくもなってしまいますが。

  1. 時間管理の戦略
  2. 人に負けない”武器”を持つ方法
  3. 人間関係の戦略
  4. フレームワーク利用術
  5. 戦略的な読書家になる
  6. 効率的に教養を身につける方法
  7. 無意識活用法
  8. クリエイティブになる方法
  9. 「オフ」の戦略

 「人生って、そんなに割り切れるもんじゃない。」とか「思い通りにばかり進むかい。」といった声も上がるかもしれませんし、著者の失敗談や挫折感が盛り込まれていないことから一面的な印象を受けるやもしれません。それでも、この書に値打ちを感じるのは、全てが著者の体験と実績に裏付けられているからだと思います。古今東西の碩学の名言が散りばめられており、引用が明示されているのも原典に当たれるように配慮されているものと思われます。

 自分自身に当てはめてみるに、1,3,4,6は、まだまだと感じていますが、例えば「無意識」や「集合的無意識」の無限の力を知ったのは19歳の時でしたし、そのきっかけも「読書(1冊の本)」でした。このように不惑も過ぎれば誰しもそれなりの方法論を身につけているのは当たり前ですが、自己の体験に当てはめてみて納得する部分が多い本でもありました。

 Mizoさんのブログで紹介されていたので手に取りました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.01.28

新美南吉童話集

400311501509_aa240_sclzzzzzzz_1 新美南吉童話集 新美南吉 岩波文庫 ¥693

 1月3日、車中のラジオドラマで流れていた「おじいさんのランプ」が気になって購入したものを枕元でじっくりと味わっておりました。

(Amazonでの紹介)

 新美南吉(1913-43)は,わずか29歳,2冊の童話を出版しただけでこの世を去ったが,底抜けに明るく,ユーモアと正義感にあふれた彼の童話は,今日多くの人の心をとらえ,賢治,未明,三重吉らとならぶ児童文学の代表的作家の1人となった.「ごん狐」「おじいさんのランプ」「最後の胡弓弾き」「花のき村と盗人たち」等14篇を収録.

 こころが洗われるようで、それでいて「生と死」を見つめた作品が多いことが作者の生涯を投影しているようで象徴的です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

民俗学者 宮本常一のことば

0701281957091

宮本常一

 NHK教育テレビでアーカイブから探し出したネタとして放映されていました。民俗学といえば、柳田国男であったり、(少し違うかもしれませんが)南方熊楠を想起される向きも多かろうと思いますが、世代的には彼らの後に位置し、その着眼点もユニークなものであったようです。フィールドワークの学問ゆえ、歩きに歩いた一生であったとのことでした。

 いまのようなせかせかした時代にあっては、まことに含蓄あることばだと感じた次第です。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

決断力

404710008001_bo2204203200_pisitbdp500arr 決断力 羽生善治 角川Oneテーマ21新書 ¥720

 ある宴席で複数の方から「あの本は良かった。」との声が上がったことがきっかけで手に取ったものです。

 稀代の天才棋士の手になる書ですが、書かれている内容はとてもオーソドックスなことばかりで奇をてらったものや、ウ~ンと唸らされるようなものは特に見当たらなかったように思います。当たり前のことを当たり前にキチっとする。これが天才の天才たるゆえんなのかもしれません。また、書きぶりがとても謙虚。実るほど頭を垂れる稲穂かな、といったところでしょうか。

 それよりも、PCとそのネット化により将棋の世界が一変したという事実の方が衝撃的でした。すなわちデジタルな進化があったため、それ以前に蓄積されたものが全て時代遅れとなった、ということだそうです。羽生名人は、世代的には過渡期での対応を迫られる位置にあったわけですが、その切り替わりにうまく応じ「史上最強」の名をほしいままにしておられるといえるのかもしれません。強さとは時代適応力である、との環境激変期における戦略要因を身をもって示しておられるとも感じました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.01.08

2週間で小説を書く!

434498007701_aa240_sclzzzzzzz_v33714986_ 2週間で小説を書く! 清水良典 幻冬舎新書 ¥777

 ずいぶんとセンセーショナルというか安直というか、思い切ったタイトルですが、書きぶりは多少くだけているものの、内容は大まじめなものです。

 著者は大学で教鞭もとる文芸評論家。少なからぬ小説もものにしておられるようで、小説の作法を大学やカルチャー教室で長年にわたり教授、指導しておられるとのこと。

 本書も『「書ける人」になるブログ文章教室』同様、神戸新聞の書評欄で見つけて昨日購入したものです。

<レバレッジ・メモ>

  • 本書には三つのパートがある。本文と「実践練習」、そして「今さら聞けない30の質問」である。
  • 小説を書く志望動機:「①有名な作家に憧れていて、自分もそうなりたい。」、「②うまくいったら印税生活で優雅に暮らしたい。」、「③子どものときから作文が得意で、先生から「お前は作家になれる」と言われた。」、「④人と付き合うのが苦手で、一人でじっとしているのが好き。」、「⑤正業につけないヤクザな性分だ。」
  • もともとは内気で人前ではうまくしゃべれないあなたが、文章では理路整然と意見を書けたりする。
  • はっきり断言してもよいが、その人が書けるレベルは、読んだ経験のレベルとほぼ等しいのである。
  • 何年か前に熱心に読んだ小説を思い出してみると、ほとんどがぼんやりしている。・・・・ただ印象的な部分とか、受けた手ごたえだけは残っていたりする。
  • また日本の作家だと”盗作”っぽく思われるのに対して、外国の作家だと逆にちょっと”高級”な感じがするから不思議である。
  • 創作メモ:方眼の罫線や白紙ののーとなどが一番簡便かもしれない。
  • かつて吉行淳之介という作家が、近所のタバコ屋までタバコを買いに歩いていくというだけでも、四十枚程度の短編小説は書けるということを述べたことがある。
  • 梶井基次郎の短編「檸檬」などは、主人公が下宿を出てから街をぶらぶら歩き回っているだけの小説なのだが、
  • 細部は怖い。逆に、細部に神が宿る、という言葉がある。
  • 文章くらい書ける、と書く人は思っている。   そうだろうか。
  • 戦後の学校教育では、考えや意見(オピニオン)を書くことには力を入れてきたが、<描写>力は軽視されてきた。
  • ストーリーを考えたりテーマを考えたりするよりも、どういう文章で書くのか。それが一番最初で、そして最も大切な問題なのである。
  • 小説の中味といわれて、最初にほとんどの人が思いつくのは「ストーリー」である。「プロット」ともいう。
  • 解決よりも変化を。
  • キャラクターデザイン「①身体的な特徴を誇張する」、「②性質を誇張する」、「③特技で誇張する」、「④履歴で誇張する」
  • 同世代の文学とうっかり考えているものが、じつは親世代の文学であるというブレは、今でもあるはずだ。
  • 「前書き」、「後付け」はダメ。
  • 神様が降りる瞬間
  • ポール・ヴァレリーの箴言に「あなたが最も巧みに為すこと、それが罠である」という怖い言葉がある。
  • 百年後の知己を求めよ。
  • 職業として作家を捉えた場合、原稿料や印税だけではとても食べていけない。
  • 十年二十年書き続ければ、どんな人だってプロレベルの小説は書ける。

 これだけ打つのは、ちょっとしんどかった。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

硝子戸の中(うち)

410101015309_aa240_sclzzzzzzz_1 硝子戸の中(うち) 夏目漱石 新潮文庫 ¥300

 漱石、晩年の随想集。晩年とは言え、胃潰瘍をこじらせて亡くなったのが50歳なので、朝日新聞にこの連載をしたのは49歳になる。わずか1ヶ月あまりであるが、ほぼ毎日連載したことになる。

 漱石といえば、鴎外と並び明治の文豪の双璧とされるが、鴎外に比すれば軽妙洒脱な印象から親しみ安さを感じる向きも多かろうと思う。そんな漱石が、東京帝国大学教授の席を蹴って朝日新聞の専属作家になったものの、社内で疎んじられるようになった中での連載であるためか、半ば病気療養中であるためか、肩の力が一切抜け、欲も得もなくした、スゥ~と誰しものココロの中に自然に入り込んでくる文章が並ぶ。

 堅物ではないけれど、現代に生きる者の視点から観ればとても義理堅い人物像に写り、自身の幼少期の想い出、身辺雑記などが淡々と、またあるときは随分と事細かに語られる。そして、それらの全てが、何らかの演出や効果を狙ったものではなさそうであるところに、余計に好感をいだくことになる。

 死期を自覚していたのか、やたら「生と死」にまつわる話が多く、登場人物の多くが亡くなっているのも目を引く。しかも、その多くが19であるとか23であるとか当たり前のように早逝している。明治後期、大正時代といえば、都市部においては庶民の生活においても現代とそう変わらぬ体制、制度が出来上がっていたと思われるが、「人生の長さ」には随分と差とバラツキがあったようです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.12.08

日本の論点2007

416503060001_aa240_sclzzzzzzz_v37721061_ 日本の論点2007 文藝春秋編 ¥2,800

 830ページもある大分な書です。オビには「小論文の教科書」とありますが、これを引き写せ、ということなんでしょうか。

池田信夫、猪瀬直樹、魚住昭、江畑謙介、奥村修司、陰山英男、片山善博、北尾トロ、榊原英資、櫻井よしこ、佐藤優、佐山展生、重村智計、宋文洲、橘玲、田原総一朗、戸塚宏、畑村洋太郎、福田和也、堀田力、御手洗冨士夫、森永卓郎、やくみつる、義家弘介ほか。

 1つのテーマでも、真逆の論客を並べたりするところが文春らしい。眠れぬ夜にぼちぼち読みましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.12.01

ローマ人の物語 21

410118171309_aa240_sclzzzzzzz_1 ローマ人の物語 21 「危機と克服」(上) 塩野七生 新潮文庫 ¥420

 ネロの暗殺の後、1年間で3人の皇帝が暗殺された。10年ほど前の日本の総理を見るような思い。もっとも日本じゃ暗殺は戦前の話ですが。しまいにゃ、ローマで市街戦をおっぱじめる始末。おまけに、市民はそれを見世物のように楽しんでいた。日常と非日常の同居ほど、滑稽でそれでいて空恐ろしいものはない。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.11.29

小説 パプリカ

Papurica11 パプリカ 筒井康隆 新潮文庫 ¥700

 中学時代、とことんのめり込んだのが、この筒井康隆大先生。高かったハードカバーには殆ど手が出なかったけれど、当時文庫化されていたものは「筒井康隆全漫画」なんてディープなのも含めて全て揃えていた。50冊くらいはあったと思う。著書のみならず年度別の「日本SFベスト集成」も全て揃えた。ひょっとするとこちらの方が先だったのかもしれないが。この集成に出ていた山野浩一の作品も好きだったけど。昭和50年代であったと思うが、メディアではそれまでSFのことをサイエンスフィクションと幼稚な解説で括っていたが、山野浩一がスペキュレイティブ・フィクションという概念を紹介し出してから、S.F.が現在のSFになったのだと思っている。今では、スターウォーズを語る際のSFがSpace Fantasyであることに異論を挟む人は少数であろうが、かつてはサイエンスフィクションで括られていた。筒井大先生は、こうした尖がった一匹狼の山野氏を高く評価していた。

 そして時は流れ・・・、富豪刑事か虚構船団、美芸公、いやロートレック荘事件、いやいや文学部唯野教授、う~ん、その後もそれなりには読んでいるみたい。ご本人も出ておられた「スタァ」は新神戸オリエンタルホテルに観劇にいったし。

 と書いてきたけど、この程度ではとても「マニア」とは言えないようで、ツツイストとか言う人たちやご本人公認の「筒井党」なる組織もあるらしい。マニアへの道は険しい。

 「パプリカ」は、平成5年刊だからずいぶん前の作品だが、この後、例の「言葉狩り」に抗議して断筆されてしまう。それまでにも、筒井先生は「つめたいハナのラクダ」の話を引き合いに出されて「言論弾圧」には大人気ないほどの直截さで反撃していたから、「さすが」と感じた記憶がある。Img3

 この本は夢がテーマだが、筒井先生の作品には同じく「夢」がテーマのものが多い。私自身、ユングに興味を寄せたのも筒井先生の作品がきっかけであったと思う。たまに明晰夢で「プチ・パプリカ」状態を楽しんでいますし。

 なお、「パプリカ」は年末に今敏監督作品として劇場公開されます。神戸ではシネカノン神戸で12/23から。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.20

ローマ人の物語 20

410118170501_aa240_sclzzzzzzz_1 ローマ人の物語〈20〉悪名高き皇帝たち(4)   塩野七生 新潮文庫 ¥460

 悪名高き「ネロ」。最期は自死を遂げた。

 でも、本当に彼はそんなに悪党だったのか?タキトゥスの筆の影響もあろうが、「最初にキリスト教(徒)」と激突した皇帝ゆえのキリスト教徒側が作り上げた「イメージ」に乗っかっているだけの「安易な思い込み」ではないのか。自分自身で考えてみることの大切さを改めて思い知らしめてくれる1冊。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.18

ローマ人の物語 19

410118169101_aa240_sclzzzzzzz_1_1  ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3) 塩野七生 新潮文庫 ¥420

 4代皇帝クラウディウス。壮年で皇帝に就き、会議、法廷には律儀に出席、出廷し、土木工事の采配には熱心であった一方で、承認文書などには内容も確認せずに署名する無責任さ。冤罪で死に追いやられた人がいかに多かったか。

 それにしても皇帝はみんな暗殺されていったんですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.14

君主論

400340031309_aa240_sclzzzzzzz_1 君主論 マキャベリ 岩波文庫 ¥840

 あわてて打ったら「金主論」になってしまった。たしかに現代の君主は金主なのかもしれない。訳者の趣向もあるのか、文体がとてもへりくだっていて、むしろ慇懃無礼。約400ページのうちの半分が訳註と解説。解説は著者の略歴が過半。

 元祖エゲツナ本みたいに言われるけれど、毒のある本が溢れる現代にあってはむしろ清々しい毒(そんなものがあれば、の話ですが。)といった印象すら受ける。

全26章は、例えば。

  • 征服される以前に、固有の法によって暮らしていた都市や君主政体を、どのようにして統治すべきか
  • 極悪非道によって君主の座に達した者たちについて
  • 人間が、とりわけ君主が、褒められたり貶されたりすることについて
  • 気前の良さと吝嗇について
  • 冷酷と慈悲について。また恐れられるよりも慕われるほうがよいか、それとも逆か
  • どのようにして軽蔑と憎悪を逃れるべきか
  • 尊敬され名声を得るために君主は何をすべきか
  • どのようにして追従者を逃れるべきか
  • 運命は人事においてどれほどの力をもつのか、またどのようにしてこれに逆らうべきか

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.06

ローマ人の物語 15 16

410118165909_aa240_sclzzzzzzz_1410118166709_aa240_sclzzzzzzz_1 ローマ人の物語 15 パクス・ロマーナ(中) 塩野七生 ¥420

ローマ人の物語 16 パクス・ロマーナ(下) 塩野七生 ¥380

 いわゆる固め読みです。

 消化器官が弱かったけれど77歳まで生きたアウグストゥスによる「ローマの平和」。軍事的才能がまるでなかったにも関わらず、これほどまでに平和が続いたのは、彼に運が味方したこともあるだろう。晩年、アルミニウスによる大虐殺というゲルマン人の報復があったものの、一般のローマ市民にとっては「遠い彼方」の話だったのだろう。

 血脈に固執しながら、ティベリウスに頼るしかなかったアウグストゥス。なんと皮肉なことか。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2006.11.05

日本直販 第二次世界大戦DVDセット

Eq2575_11 日本直販 第二次世界大戦DVDセット ¥10,000

 先週の週末に神戸新聞に掲載されていた広告を見て、「DVD13枚で1万円!」の価格に驚き。1枚1万円ではないのかと何度もわが目を疑った。迷うことなく、即、ネットで発注。30年ほど前TV東京系で放映されたモーパックの記録映像のビデオセット20巻ほどを、10年以上前に購入した際は10万円前後だったことを考えると、ここでも「価格破壊」が起こっていることを感じる。

 もっとも、「第二次世界大戦全史」と銘打たれてはいますが、米国で50年代にTV放映された「Victory At Sea」を編集したものなので、一部の例外を除き、「米軍の」海戦あるいは島嶼部での激戦のみに絞られています。このため、電撃戦やソ連戦には触れられていません。もっとも、「地中海の戦い」や「エル・アラメイン」なども収録されており、ご都合主義的なアメリカ的な編集方針が伺えます。ボリューム的には「太平洋戦線」が重視されており、日本人には興味深いものとなっています。ちなみに、モーパックと異なり全編モノクロ、音声はBGMとナレーションのみで、昔のニュース映像風のテイストです。

 まだ1巻目を眺めているところですが、このところ帰宅が遅いこともあり平日は殆ど観れそうになく、2週間ほどかけて観ることになりそうです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.11.04

自治体連続破綻の時代

486248084501_aa240_sclzzzzzzz_v36740842_ 自治体連続破綻の時代 松本武洋 洋泉社ペーパーバックス ¥1,000

 著者は、ベンチャーキャピタル、出版社を経て、フリーエディター・ライターを兼業しつつ埼玉県和光市議会議員を務める。

 自治体における多岐にわたる論点、課題を解説するとともに、後半では自治体を監視し、動かそうと唱え、「誰でもできる自治体チェックの技法」を挙げる。

 多くの住民が無関心なうちに、急速に傾きつつある自治体。国は豹変し、自治体への「自力更生」を求める。

 分かりやすい、突っ込んである、幅広い。それでいて読みやすい。

| | コメント (2) | トラックバック (3)

2006.11.01

食玩 姫路城 春

Himeji_castle_01_mini  西明石駅のローソンにて購入。「童友社」の塗装済完成品。お菓子が入っていなかったから厳密には食玩ではないのか。

 「童友社」といえば、かつてのビッグスケールのAIRや最近だと輸入プラモを扱ったりといったものもあるのでしょうが、「お城」でしょう。ミニチラシが同梱されていましたが、本格的な「お城」プラモへの呼び水としての狙いもあるんでしょうね。1年ほど前、ガイジンさんが「姫路城」のプラモの箱を大事そうに抱えて電車に乗っている姿をみかけたことがありました。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2006.10.29

ローマ人の物語 14

410118164009_aa240_sclzzzzzzz_1 ローマ人の物語 14  パクス・ロマーナ(上)  塩野七生 ¥420

                   復活!

                       でも日常は仕事で忙殺・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.10.22

下流社会マーケティング

453404116001_aa240_sclzzzzzzz_v59783836_ 下流社会マーケティング 三浦展 日本実業出版社 ¥1,470

 これまでの「下層」では切り取れなかった現象を見通す「下流」というキーワードを「下流社会」という新書で世に問うた三浦展さんによるビジュアル解説本です。

 「下流社会」の多くが語られたいま、新鮮味はないのですが見開きの右側に図表、写真が多く、読みやすさは損なわれていません。ただ、手許にある資料類をつぎはぎして作られているので安直さを感じる向きもあるかもしれません。立ち読みした際には買うのをためらったのですが、結局、買ってしまいました。マーケティングの現場において、自分自身がどのようにセグメントされているかという一例を見せてもらえる、という意味で自分の立ち位置を改めて確認できるという面白さを感じることができます。

 少し(というかかなりというべきか)、落ち込み気味だったので読みやすいものを手に取った次第です。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006.10.09

わが闘争(下)

404322401x09_aa240_sclzzzzzzz_1 わが闘争(下)  Ⅱ 国家社会主義運動 アドルフ・ヒトラー 角川文庫 ¥740

 上巻から何ヶ月も間が空いてしまいました。下巻に入ると自叙伝の趣から、ドイツ・ゲルマン民族主義、反ユダヤ理論、内政、外交へと軸足を移しています。(写真は上巻のものです。)

 私達は、この本が明らかに「間違っている。」ことを歴史的にもはや知っているので、いかに熱っぽく書かれたものであっても、距離を置いて冷静に読み進めることができます。しかし、同時代において、凄まじい勢いを持った集団の指導者がものした本であるとの認識の下で読んでいたらどうであっただろうか。ところどころ凄まじい跳躍力を生かした論理の飛躍が見られるもの、諸悪の根源としてユダヤ人が位置づけられていることから、「解説」にも見られるとおり、ヒトラーの論理は首尾一貫しているように見える。私自身は、ふらふらとヒトラーになびいてしまわないか、といった恐怖感を感じてしまう。それがゆえ、歴史に学び、戦記、戦史に学ぶ必要を感じるのです。

  • ドイツにとっての不倶戴天の敵は、いつの世においてもフランスである。
  • 莫大な資源を抱えた巨大な国土を有するアメリカ合衆国の脅威。(当時においても米国が世界最強であるとの的確な認識。)
  • 同盟するなら、イギリスとイタリア。利害が直接には衝突しにくい。
  • 人種主義的には許しがたい日本であるが、ユダヤ人が絶滅対象として捉える国家としては日本はドイツと同様である。
  • そして、「宣伝と組織(第11章)」などは、現代の日本の政治家もこっそりと読んで、頷いているのではないかと思うほど、個人としてのあるいは集団としての「人間」を冷徹に見つめている。

 どうでもいいんですが、「富の未来」がベストセラーになっている未来学者のアルビン・トフラー氏。語感がアドルフ・ヒトラーに似ていませんか。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

2006.09.10

今月(10/2006)の文藝春秋

Bungeishunju06101 今月(10/2006)の文藝春秋

 皇室関係記事が目白押しなのは言うまでもないが、「さよなら小泉」、「総裁候補」、「格差もの」が並ぶ。阿川”お調子者”佐和子が、総裁候補2名にインタビュー。谷垣さんは「週刊文春」の記事を巡って同社と訴訟中なので、インタビューを控えたとのこと。文藝春秋社の言い分(言い訳)は、マスコミ内でしか通用しないふざけたものだった。麻生さんの「新聞記者なんか信用できるか。」の下りは説得力あった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゲド戦記 外伝

400028076701_scmzzzzzzz_v55546477_1 ゲド戦記 外伝  ル・グウィン 岩波書店 ¥1,470

 ついにシリーズ完全読了。 晴天の大蔵海岸にデッキチェアを持ち込んで、優雅に読んでました。

 外伝には、世界設定を生かした「カワウソ」など5つの短編(中には長編と言っても差し支えないくらいの長さのものもありますが。)と、解説(ミニ事典)が収められています。

 ゲドやオジオンが生きた時代の短編もありますが、「ほろり」とさせられる、いわゆる珠玉の名作集ってヤツに仕上がっています。「外伝」、オススメです。ただし、これは本編を通読されてこそ、味わいも深まるものと思います。順序はどっちでもいいんでしょうけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.08.16

第135回芥川賞 八月の路上に捨てる

 例によって今月号の文藝春秋に伊藤たかみ氏の「八月の路上に捨てる」の全文が掲載されていた。選評、面白がって読めるのは石原慎太郎と村上龍。一方で、いつまで慎太郎がするのか、とも思う。えらそうに「受賞作なし」を連発しているが、往年の「若い感性」にまるでついていけずに、ピントはずれな方向を睨んで吼えているだけ。終わってます。その点、村上龍氏のコメントは、静かな失望感が確実に伝わってくる名文だった。

 今作、「フリーター文学」とか言われているけれど、「蹴りたい背中」ほど幼稚ではなく、「蛇にピアス」ほどアングラでもないが、「沖で待つ」ほどナイーブでもない。率直に言って、読後感は、「ふ~ん」であった。軽いけれど、一線(放送禁止用語?)を超えた単語を使用したりの冒険もあるものの、妙にディテールにこだわる記述が目立ち、リアル過ぎて私小説でないのに私小説ぽい。でもやっぱり軽い。それにしても芥川賞っていつから「軽め」になったんだろう。随分前からのような気がする。言い古されてはいるけれど、「純文学」って何なんだろうと思う。いや、文学的にとかという意味合いではなくて。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

8.15のコイズミさん

 個人的には「信念を貫き通してよくやった。次期首相もよろしくお願いしたい。」ってところですが、それはさておき、本当に怖いのは「遊就館」を巡る中国の仕掛と各国大使の印象である、との記事が今月号の文藝春秋に載っていました。靖国神社を公的な位置づけに変えるとなると、遊就館はどこか他の場所へ移されることになるかもしれません。

 ところで、陸軍の4式重爆の海軍版雷撃機仕様は「靖国」と命名されていました。滝沢聖峰さんのコミック「蒼空の咆哮」の「海の陸鷲」ってこのテーマの話だったような。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.17

連夜のNHKスペシャル

連休のためか、2夜連続のNHKスペシャル。哺乳類と恐竜の億年単位の死闘。今や、苦節2億年の哺乳類の天下。ナレーションに洗脳されたためか、茶色いネズミみたいな哺乳類の祖先を応援しているアホなワタシ。

Dinasoure それにしても、ティラノサウルスの子供は羽毛が生えていたって、ホンマかいな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.16

都市政策 第122号 第123号

 財団法人神戸都市問題研究所が季刊で発行している「都市政策」の既刊2冊のまとめ読み。「神戸空港」のことが知りたくて122号を手に取ったのですが、書店に並んでいるその次の号も併せ読み。123号にはよく存じ上げている方たちが寄稿しておられたことにもビックリ。122号の行政資料に若手中心の「神戸市政策研究プロジェクトチーム」が「ベンチマークを活用した行政経営改革」として提言(収録されているのは要約版でしたが。)が収められておりました。大変な労作のうえ、手際よくまとめられていてわかりやすいレポートでした。

第122号:特集「空港が開く都市の未来」

第123号:特集「パブリックガバナンス-外部監査と外部評価-」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.04

「最新事例」指定管理者の現場

431313078001_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1_1「最新事例」指定管理者の現場  出井信夫・吉原康和 学陽書房 ¥2,310

 シテカンこと指定管理者モノ3連発(もう終わりか?)の締めくくり。正反合一ではないけれど、この本は構成がユニーク。第1部がジャーナリスト(新聞記者)、第2部が大学教授によるもの。ただし、2人ともフィールドワークの視点が共通。

 いよいよ3年を経るシテカンの光と影 、テキトーにこなしてきた自治体と、真剣勝負で住民と体当たりを重ねた自治体の差はすでに大きく開いてしまった。

 巻末に諸々の生資料つき。でも表紙はとても地味。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.07.03

太平洋の嵐

B00005lpfi09_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 太平洋の嵐 1960 東宝

真珠湾からミッドウェイまでを、第二航戦の空母「飛龍」乗組員を軸に展開していきます。カラーです。

すでにゴジラ・シリーズもスタートしていた当時において、東宝が同社史上最高額を投入したというだけあって、オープンセットも特撮も見応え十分です。もっとも現代のCGと比べてはいけません。その心意気を感じるのです。

 連合艦隊は「常勝」であり、攻撃機や爆撃機でさえ敵戦闘機にやられるなどとは思わず、米軍は単なる攻撃目標のやられ役であり、技量はもとより彼我の戦力差には雲泥の差があると信じ込んでいる海軍将兵(夏木陽介演じる飛龍乗り組みの艦爆隊員)が、炎上する赤城、加賀、蒼龍を眺めて呆然とするシーンや、世界のミフネ演じる闘将山口多聞提督が、「飛龍、健在なり。」と決然と打電させるシーンなど考えさせられるものが多くあります。ラスト・シーンは賛否が分かれるところでしょうが、敢えて挿入した意図を買いたいと感じました。種明かししないのでご覧アレ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.07.01

私の履歴書 小松左京さん

今年も後半突入。
月が変わって、日経朝刊の「私の履歴書」に日本沈没の小松左京さんが登場です。
初日の今日、エイガを枕に、「日本沈没」と筒井康隆大先生の超大作「日本以外全部沈没」を巡るエピソードに随分と紙幅を費やしています。少々、屈折した思いも垣間見え楽しめます。なにやら「日本以外・・・」も映画化の話があるとか。上でリンクを張っているWikipediaに映画のキャストが載っていますが、「村野武範」と「藤岡弘、」がクレジットされていました。これぞ、二重、三重の意味で痛快。40歳以上で、映画、TV好きの方には笑いがとまらないパロディですね。

1ヶ月楽しませていただきます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

指定管理者制度 文化的公共性を支えるのは誰か

478870661x01_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 指定管理者制度 文化的公共性を支えるのは誰か 小林真里編著 時事通信社 ¥1,940

10人以上の方の共著です。テーマは書名どおりですが、まず、「第Ⅰ部 指定管理者制度を問い直す」で、主に学者が理論的な議論を展開しますが、「第Ⅱ部 指定管理者制度導入にあたって」、「第Ⅲ部 指定管理者になって」で迫力ある実践編に切り替わります。

前半は、あまりに観念的すぎて、というか浮世離れした空論が空疎に感じられたため「ハズレか」とガッカリしたのですが、後半、一気に盛り返します。第Ⅰ部は「第6章 図書館の立場から指定管理者制度を問い直す」を除き、辟易してしまったため、むしろ、後半だけで1冊にまとめられた方が値打ちがあるのではないかとさえ感じてしまった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.06.28

虚構新聞

 Mizoさんに教えていただきました。サイコー。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.06.27

ハワイマレー沖海戦

B00005lpfh09_pe00_ou09_scmzzzzzzz_1 ハワイマレー沖海戦    東宝 1942

企画は大本営海軍部。予科練志願の少年が海の荒鷲に成長する姿を前半で、真珠湾攻撃、マレー沖海戦の様子を後半に、実写と円谷英二渾身の特撮で組み立てる。ことに、真珠湾で戦艦軍を轟沈させる様は、GHQが実写と見まごうたという逸話がついてまわるほどのリアルさ。かれこれ18年前、急性盲腸炎で緊急入院した私が、下宿先の近所のビデオ屋で借りっぱなしにしていたのがこの作品。時を経てDVDになりました。入院先の病院でビデオの延滞料金(当時は高かった。)、いくらになるんかいな、との心配を払拭するかのように機転を利かして返しに行ってくれたナカムラさん。ビデオを借りていることなど何も伝えていなかっただけに、オドロキと感謝が入り混じって感動しました。ありがとう。

円谷英二氏の遺作となった大阪万博での三菱未来館の映像がオマケ。米国館やソ連館を凌ぐ2時間待ちの三菱未来館。泣く泣く見送った36年前の小学校1年生が、ついに宿願を果たして拝むことができました。偶然とはいえ、オドロキ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.06.24

第2回世界学生たこ焼き選手権大会

第2回世界学生たこ焼き選手権大会

世の中、いろんなことを考えて実行に移してしまう人がいるもんですね。しかも、主催は学生ベンチャーです。こんな活動が毎日のように日本中で繰り広げられるようになれば、「日本て楽しい国、ワクワクする国」になりますね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.06.18

夕張市、自主再建断念

夕張市、自主再建断念」の記事。17日に方針を固めたらしい。記事によると、北海道が再建団体申請を促したとあるが、夕張市にすれば、「おまえこそ。」ってところじゃないんだろうか。Wikipediaでも、さっそく20日の市議会での決議予定に触れてあった。

有名な92年の赤池町以来の申請だが、三位一体が本格化する中、いよいよ全国的に緊張感が高まってきた。

Google News で検索したら、北海道新聞を始めダダッと並んだ。

Wikipedia:財政再建団体

夕張市役所

| | コメント (4) | トラックバック (4)

横山「史記」 完読

308527861308527871  7,8,9巻を通読し、ようやく完読。諸行無常というか、乱世にあっては、つつがなく一生を終えることがいかに難いか、さらには死後に権勢を保つことがそれ以上に難しいかを、これでもかこれでもかと畳み掛けてくれました。

 ちょっとした状況判断の誤りが一族の死を招く一方、至誠なくんば信たたず。勇気や才覚がなくては生き抜けない一方、出すぎた杭は引き抜かれる。出自が問われる一方、それに拘泥していては死に至る病に犯されていく。遠交近攻、刎頚の友と裏切り。人生に公式などないことを、よ~く教えていただきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.06.11

史記 4,5,6,11

308527811 史記 4,5,6,11 横山光輝 小学館

これで、1,3,4,5,6,10,11。残るは2,7,8,9。

強国秦の栄枯盛衰や陳勝呉広の乱、項羽と劉邦など、有名なテーマが目白押し。「馬鹿」の由来とかも。ちなみに馬と鹿の区別がつかない愚か者、なんて呑気な話ではなかったようで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.06.04

史記 2 10

409192564201lzzzzzzz1 史記 2 10 横山光輝 小学館文庫 各¥660

順不同で読んでいます。オムニバスのような形なので、巻数をあまり気にせずに読めます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.28

史記 1

070338441 史記 1 横山光輝 小学館 ¥580

 小学館文庫で3巻目から読み始めたのですが、古本市場で1巻目がビッグコミックスゴールド版しかなかったので、これで。昔はこういった体裁にもコダワリがあったのですが、-並べると統一感のあるなしに響きますから-年取ったせいか「要は中身」という気になっています。そもそもこだわるなら3巻目から読まないですもんね。

(Amazonの紹介文より)

▼第1話/司馬遷▼第2話/名宰相・管仲▼第3話/驪姫の陰謀▼第4話/漂泊の覇者・文公
●主な登場人物/司馬遷(第1話)、管仲(第2話)、驪姫(第3話)、文公[耳子](第4話)
●あらすじ/幼少から英才の誉れ高かった司馬遷。その才能は誰もが認めるものであったが、漢の官僚となってからは不遇の時代が長く続いた。その司馬遷がようやく認められつつあった頃、その身に悲劇が起こる。きっかけは、漢の将軍・李陵が匈奴の捕虜となったことであった。この時、宮中では李陵のこれまでの戦功を忘れて非難する者が続出した。だが、司馬遷は李陵をかばう発言をしたため武帝の逆鱗に触れ、獄に繋がれる。そして、男根を切り取られるという屈辱的な刑罰“宮刑”に処せられてしまう。司馬遷がこの屈辱的な刑を受け入れたのも、尊敬する父の遺言である“過去の歴史を後世に残さなければならない”という使命があったからだ。武帝は、刑を与えたもののその才能を高く評価していたので、司馬遷のために「中書令」という新しい役職を作る。司馬遷は、宮廷の書を自由に見ることもできるこの役職をフルに利用して歴史書の執筆に取り組み、約10年の歳月の後、百三十巻にも及ぶ歴史書を書き上げる。司馬遷畢生の歴史書『史記』の完成である(第1話)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.05.03

京都駅ビル ペーパーモデル ミニ

Kyoto_01_1 Kyoto_02_2 Kyoto_04 Kyoto_05 

Kyoto_03_1

紀伊国屋書店の阪急梅田店で購入。

文社の「ペーパーモデル ミニ」シリーズの一つで¥630也。

(解説より)

4代目京都駅ビルは、建築家原広司氏の設計で1997年6月末に完成した。駅の機能を中央に、東側にはホテルやホール、西側には百貨店や駐車場がある複合施設。全長約470m高さ約60mの巨大さに加え、中央の約200mのガラスアトリウム、西側には屋上大空広場に通じる171段もある大階段など見どころの多い建物である。平成ガメラの最終章で、ガメラと邪神イリスの激闘により全壊。(最後は、勝手に編集しました。)

 なりは小さくとも本格的。封書大の2枚のシートに13個のパーツが印刷されており、それをカッターで切り取り、貼り合せていく。手際よく進めれば、1時間ほどでできるでしょう。糊は紙を皺なく貼り付けることができるものであれば、尖端部が多少は細ければ十分でしょうが、カッターは通常の折る刃タイプではキツイかもしれない。私はタミヤのモデラーズ・ナイフを使いましたが、同様のタイプのデザイン・ナイフとかアート・ナイフと呼ばれているペン型の方が取り回しがしやすいでしょう。モデルが小さいだけに切り出しも小さくなり、抜き取りなどずいぶん細かい。子供向け学習雑誌の組立て付録よりも、インジェクション(レジンでもいいんですが。)のスケール・モデル向けのエッチングパーツの方がよりイメージが近いと感じた。

 20代の後半、一時、ペーパークラフトに凝った時期があり・・・ミリタリーのスケールモデルに出戻る以前です・・・、ヨーロッパの中世の城などを5,6個は作ったでしょうか。その頃凝ったものはとても1日で作り上げることなどできず、小さいものでも15cm四方はあるもので、大抵はタテヨコタカサそれぞれ30cmはあった。今日、書店に設けられたコーナーでふと足を止めたのも、そんな過去があったからです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006.04.13

ウェブ進化論

448006285809_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる 梅田望夫 ちくま新書 ¥777

1ヶ月前に15分ほどで立ち読みして分ったような気になっていた。でも実際には、そのときはロングテールとブログの表面的な理解しかできていなかった。週末のWBSに梅田氏がゲスト出演されていたことがきっかけで、結局、購入してしまった。

シリコンバレー在住のその道の第一人者たる著者が、5週間を全身全霊で打ち込んだ「作品」だけに(ただし、モトネタとなった記事はForesightをはじめ多くあったようだが。)、無駄の無い構成で、しかもいちいち深みのある内容。googleとyahooの根本的な違いすら分っていなかった自分自身に腹が立つくらい、情けなくなってしまう。2年ほど前にAERAがめずらしくgoogleを随分とページを割いて特集していたことに、ピンときてりゃよかったのに。創業7年で時価総額10兆円やもんな。いやはや、とにかく目からウロコがバルカン砲のごとく飛び出します。ベストセラーになるのもよくわかります。

<Amazon の紹介>
誰もがパソコンを自由に使えるようになり、ブログなど情報発信を容易にする手段が普及、Googleの検索エンジンなど情報を取捨選択する方法が広まったことで、Webの世界が変わりつつある。いわゆる「Web2.0」だ。
著者は、ネットの「あちら側」と「こちら側」というユニークな視点で、Webの進化がもたらす影響を解説する。あちら側とはGoogle、Amazonなどがネット上でサービスを展開する世界。こちら側とは、企業内で閉じた情報システムなどのローカル環境を指す。

「あちら側」では、Googleなどの圧倒的な資金力と知の集積により、高品質なサービスが無料で提供されるようになった。一方の「こちら側」は、依然として高いコストを投じて、閉じたシステムを開発し続けている。著者は今後10年間で、システムや情報をこちら側に持つ時代から、あちら側のサービス、情報を利用する時代へシフトすると予想する。

実際、Googleのサービスを利用して、従来なら開発に数億円かかったシステムを、数十万円で作った企業も出てきた。この流れは企業のIT環境に大きなインパクトを与えるものだ。ITにかかわる人なら必読の一冊と言える。

<出版社の紹介>

インターネットが登場して10年。いま、IT関連コストの劇的な低下=「チープ革命」と検索技術の革新により、ネット社会が地殻変動を起こし、リアル世界との関係にも大きな変化が生じている。ネット参加者の急増とグーグルが牽引する検索技術の進化は、旧来の権威をつきくずし、「知」の秩序を再編成しつつある。そして、ネット上にたまった富の再分配による全く新しい経済圏も生まれてきている。このウェブ時代をどう生きるか。ブログ、ロングテール、Web2.0などの新現象を読み解きながら、大変化の本質をとらえ、変化に創造的・積極的に対処する知恵を説く、待望の書。

<目次>

序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる
第1章 「革命」であることの真の意味
第2章 グーグル―知の世界を再編成する
第3章 ロングテールとWeb2.0
第4章 ブログと総表現社会
第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
第6章 ウェブ進化は世代交代によって
終章 脱エスタブリッシュメントへの旅

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.04.09

映画 オペラ座の怪人

B0009pivr009_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 映画 オペラ座の怪人

ウェーバーの傑作ミュージカルの映画化。相当以前に映画化されたことがあるようですし、ミュージカルもロンドン版、NY版ともにずうっと盛況。もっとも舞台は19世紀のパリですが。

映画ながら、ミュージカルであることを優先したようでキャストの歌唱力は抜群。特にクリスティーヌの甘くそれでいてハリと力強さのある声はとても魅惑的。

昨年の秋、ロンドンのHMTで観た本場のミュージカルは、巨大なシャンデリアが落下してくる場面など巨大な仕掛けで大いに楽しめましたが、いかんせん英語なので場面が転換した直後などは何のことやらわからん状況が結構ありました。今回、この映画を観ることである程度、「あぁ、そうやったんや。」ってことで解決が図れたわけです。折をみて小説も読んでみたいと思っています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.04.05

ローマ人の物語 13

410118163209_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 ローマ人の物語 13 塩野七生 新潮文庫 ¥460

ユリウス・カエサル ルビコン以後(下)

 この巻の早々にカエサルは暗殺されることとなる。異郷で強制的に終身の兵役に就かされた同胞を救うべくパルティア遠征に向かう準備を整えていたカエサルを暗殺した14人。必ずしも私利私欲にのみ駆られた連中ばかりではなかったのだろうが、その根底には保身があったとしか思えない。カエサルは「寛容」の精神の下、彼らを責めるようなことは全くしなかったであろうに、恨みは何ゆえに買うことになるかわからない。

 策士ゆえに策に溺れたキケロ、クレオパトラ。自らの器、分を超えてしまったアントニウス。そして、カエサルの全ては受け継がなかったものの、ローマの皇帝に就くには十分な要素を身に着けていたオクタヴィアヌス。カエサルは死しても、皇帝の誕生まで生き続けたということなのでしょう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.04.01

ローマ人の物語 12

410118162409_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 ローマ人の物語 12 塩野七生 新潮文庫 ¥420

ユリウス・カエサル ルビコン以後 (中)

いまだにココログは迷走中なようですが、とりあえずこのブログは復活したみたいなんで打ってます。

ポンペイウス亡き後、ポンペイウス派の残党相手のアフリカ平定戦。相当な兵力差をものともせずに圧倒する様は痛快さすら感じる。

そしてローマ平定・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.03.25

ローマ人の物語 11

4101181616 ローマ人の物語 11 ユリウス・カエサル ルビコン以降 塩野七生 新潮文庫 ¥500

表紙には月桂冠を頂いたカエサルのプロフィールが刻まれた銀貨が。これら表紙の銀貨、全て塩野さんのプライベートコレクションらしい。分けてもこのカエサル銀貨、鋳造された年数が短く、よって枚数も少ない上に、いつの世にもカエサルに心酔している人が多いことから流通量はさらに少ないらしい。手に入れるまで10年以上かかったとか。

 6歳も年上でありながら愛娘ユリアの嫁ぎ先でもある常勝将軍ポンペイウス。周囲は好敵手あるいは宿敵と見ていたかもしれないが、きっと二人の間には二人にしか分らない強烈な連帯があったのだろう。ユリアで思い出したけれど、病を得て余命幾ばくも無いシンがラオウに抜き手の連撃を見舞ったものの、なすがままに受けたラオウが行く筋も涙を頬に伝わせながら、「効かぬのだ!」と叫ぶ。カエサルに貸しを作ったつもりのエジプト人から香油漬けのポンペイウスの生首を受け取った際、カエサルが涙を流した挿話。この例えに眉をひそめる向きもあろうが、「感動」とその受け止め方は、ひとそれぞれなのでご容赦を。

クレオパトラとの出会い、ハリウッド的でない解説、それはそれで抑制された熱い想いを行間から感じさせてくれるに十分なものでした。

今回はネタバレを避けながら読後感を記すことにトライしてみました。却って何のことやらわからぬ独りよがりになってしまったようで。次回は、また趣向を変えてみますか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.03.22

ローマ人の物語 10

4101181608 ローマ人の物語 10 塩野七生 新潮文庫 ¥460

ユリウス・カエサル ルビコン以前 (下)

 「罪と罰」ほどではないけれど、このシリーズも随分と間隔を開けてしまった。

 スレナスという若き英雄に阻まれたクラッススのパルティア遠征というサイドストーリーが入るものの、総体としてはカエサルの有名な「ガリア戦記」を地で行く展開。ヴェルチンジェトリックスに対したアレシア攻防戦は、逆マジノライン(フランス=ガリア人と見立てた場合。)ばりの要塞戦の様相を感じた。もっとも、マジノラインと違って、カエサルのドーナツ要塞ラインは破られることは無かったけれど。

 終章は、いよいよルビコン越えの予感、というか予告編。塩野さんの意図に反して、その折々の主役についつい肩入れしてしまい、正義サイド:スレナス、カエサル、クリオ、アントニウス、悪者サイド:ガリア人、元老院の連中、途中までイイモンだけどなんとなく悪者扱い:ヴェルチンジェトリックス、なんて単純な勧善懲悪の図式で眺めてしまう愚か者の自分を見つけてしまう。でも、そこが痛快なんやけど、プルタークによるとガリア戦役で100万人以上の戦死者が出たらしい。アレシア攻防戦でカエサルが仕掛けたブービー・トラップの残酷さは、ベトコン並みたいだし。

とか何とか言いつつ、この物語、山場が多くて退屈しません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.03.16

国家の品格

316208651 国家の品格 藤原正彦 新潮新書 ¥714

 新田次郎の次男にして数学者の著者による話題の書。今月号の文藝春秋の対談だったか、「日本は強い政府、官僚がぐいぐい引っ張っていくことによって発展してきた国家だ。」といった趣旨の発言をしていたように記憶(違いかもしれない)したりしていたので、何回か立ち読みしつつも「買うに値せぬ駄本」として捨て置いていた。

 が、結局買ってしまった。こんなパターンで買っ